[台北 7日 ロイター] - 英国際貿易省のグレッグ・ハンズ閣外相が今週、定例の通商協議のために台湾を訪問し、蔡英文総統とも会談する。ハンズ氏の事務所が7日発表した。このところ西側諸国の政府高官による訪台が相次いでいる。
声明で「訪台は英国と台湾の貿易関係強化に英国がコミットしている強い表れ」とし、英国と同様に台湾はルールに基づく国際貿易システムを裏付けとする自由で公正な貿易を推進していると強調した。
ハンズ氏は2日間の訪台で、台湾の通商交渉トップのトウ振中氏と王美花経済部長(経済相)とも会談する。
中国外務省の報道官は北京で、中国と外交関係がある国と台湾との間の公的な交流に断固として反対すると表明。「台湾との公的な交流をやめ、台湾独立を目指す勢力に間違ったシグナルを送ることをやめるよう、英国に求める」と述べた。
台湾経済部は、一連の会談はメディアには非公開だとし、コメントを控えた。
英国は台湾と正式な外交関係を結んでいないが、経済関係は緊密で、非公式な関係は持っている。英国は台北に事実上の大使館を維持している。