[トリノ(イタリア) 15日 ロイター] - 男子テニスのツアー最終戦、日東電工ATPファイナルは15日、トリノで1次リーグの試合を行い、第1シードで四大大会最多22勝を誇るラファエル・ナダル(スペイン)が2連敗で敗退を喫した。
初戦で第8シードのテーラー・フリッツ(米国)に敗れていたナダルは、第5シードのフェリックス・オジェアリアシム(カナダ)に3─6、4─6で屈し、2試合連続のストレート負け。これでナダルは2009年以来初めて、ツアー4連敗となった。
9月の全米オープン4回戦で敗れて以降、今大会までにシングルスわずか1試合のみの出場だったナダルは「テニスのプレーやどのように精神的に強くなれるかを忘れたわけではないと思う」とコメント。「自分が望むレベルに達するため、ポジティブな気持ちと自信、そして強いメンタルを取り戻す必要がある。再びそのようなレベルに到達できるか分からないが、間違いなく死ぬ気で頑張る」と語った。
もう1試合では、第3シードのカスパー・ルード(ノルウェー)がフリッツを6─3、4─6、7─6で下した。
なお、ナダルが敗れたことで、今大会はけがで欠場している19歳カルロス・アルカラス(スペイン)の年間世界ランキング1位が確定。1973年に世界ランキングが始まってから最年少の年間王者となる。