[ルサイル(カタール) 9日 ロイター] - サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会は9日、各地で準々決勝を行い、アルゼンチンはオランダをPKスコア4─3で下して、準決勝進出を決めた。
アルゼンチンは前半35分にナウエル・モリーナが先制ゴールを決め、後半28分には主将リオネル・メッシのPKでリードを広げた。しかしオランダも譲らず、交代出場のバウト・ウェフホルストが同38分とアディショナルタイムにネットを揺らし、2─2の同点で試合は延長戦に突入した。
それでも勝敗は決まらず、さらにPK戦にもつれ込むと、キッカー5人のうち、アルゼンチンは4人成功、オランダは主将フィルジル・ファンダイクを含む2人が失敗した。
5度目の出場となる今大会が自身最後のW杯と定めているメッシは、「アルゼンチンは世界でトップ4に入るチーム。なぜなら毎試合、同じ思いで、同じ強さでプレーする方法を知っていると示せるから。多くの喜びと幸せを感じている。延長戦やPK戦で苦しみを強いられたが、勝ち上がることができた。素晴らしいことだ」と語った。
一方、オランダにとっては昨年の欧州選手権以来、ここ20試合で初めての黒星。そして、PK戦でアルゼンチンに敗れたのは2014年W杯の準決勝以来2度目となった。同国のルイス・ファンハール監督は「ずっとPKの練習をしてきたのに、失敗してしまった。残念だ。選手たちには各クラブでPKの練習をするよう言ってきたし、彼らはそれをしてきた。しかし、2人失敗すれば、もう勝てる見込みはない」と肩を落とした。