[9日 ロイター] - ロシアで服役中だった米女子バスケットボール東京五輪代表ブリトニー・グライナー選手(32)が8日、囚人交換で釈放されたことを受け、スポーツ界から喜びの声が上がっている。
昨年の東京五輪で金メダル獲得に貢献したグライナー選手は2月17日、モスクワの空港で、ロシアで禁止されている大麻オイルを含む電子たばこ用のカートリッジが手荷物から見つかり、逮捕された。8月4日には麻薬所持・密輸の罪で懲役9年の判決を言い渡された。
女子テニスのレジェンド、ビリー・ジーン・キング氏はツイッターに「ブリトニー・グライナーは自由になった。バイデン大統領、そして彼女の解放に向けて尽力した全ての関係者に感謝する」と投稿。米女子プロバスケットボールリーグ(WNBA)でグライナー選手の元チームメート、エマ・キャノン選手は「私の親友がホームへ帰る。BG(ブリトニー・グライナー)、愛している」とつづった。
グライナー選手がプレーするWNBAのコミッショナーは記者団に対し、「私はそれほど感情的になる人間ではないが、本当に胸がいっぱいになった。2日前から何かが起きるとなんとなく分かってはいたが、実際に起きるまではどうなるか分からないもの。今朝、実現した時は感動した。それしか言えない」とコメント。
また、東京五輪で米国を金メダルに導いた殿堂入りコーチのドーン・ステーリー氏は「これまで、本当にジェットコースターに乗っているようにめまぐるしく変化してきた。でも、信じ続けた」とロイターに語った。