[13日 ロイター] - ロシア反ドーピング機関(RUSADA)が、薬物検査で陽性反応を示したフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワに対し、「過失はない」との判断を下したことが分かった。世界反ドーピング機関(WADA)が13日に発表した。
ワリエワは昨年2月開催の北京五輪でロシアの団体優勝に貢献したが、個人戦を前に2021年12月25日にロシア選手権で採取された検体から禁止薬物のトリメタジジンの陽性反応が出たことで大きな騒動となった。
WADAは声明の中で、RUSADAはワリエワが反ドーピング規則違反を犯したことは認めたものの「何の過失もない」としたと述べた。ワリエワは陽性反応が出たロシア選手権の成績のみ抹消され、他の制裁はなかった。
4年間の資格停止処分を求めていたWADAはRUSADAに「懸念している」との見解を示し、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に訴えることも辞さない態度を見せている。