[ワルシャワ 7日 ロイター] - ポーランド・フェンシング連盟(PZS)の事務局長は7日、国際フェンシング連盟(FIE)がロシア選手らにウクライナ侵攻を支持しないとする声明に署名させるという提案を拒否したと明かした。
女子フルーレのワールドカップ(W杯)は今月にポーランドのポズナニで予定されていた。しかし、FIEは先月の臨時総会で、ウクライナ侵攻により国際大会から除外されていたロシアと協力国ベラルーシの選手の出場を許可することを決め、PZSは5日に大会の中止を発表していた。
PZSの事務局長はロイターに対し、「われわれは、プーチン政権とロシアとベラルーシのウクライナ侵略に反対し、現役の職業軍人でもなければ、両国のその他の安全保障機関で働いているわけでもないという声明に、W杯に参加する全ての選手と関係者に署名してもらいたかった。残念ながら、FIEはわれわれの内部手続きを拒否した」と述べた。
FIEの決定を受け、ウクライナ・フェンシング連盟は両国の選手の出場する全ての大会をボイコットすると表明し、数百人のフェンシング選手らも公開書簡で決定に反対。ドイツやデンマークもFIEの大会を中止するなど反発が広がっている。