[7日 ロイター] - ウクライナのアーティスティックスイミング(AS)選手、アレクシーワ姉妹がロイターの取材に応じ、2024年パリ五輪へ向け、母国への侵攻を続けるロシアの選手らには会いたくないなどと心境を吐露した。
国際オリンピック委員会(IOC)は先月、ウクライナ侵攻により国際大会から追放されているロシアと協力国ベラルーシ選手について、国を代表しない個人資格の「中立選手」としての競技復帰を認めるよう各競技主催者や連盟に勧告した。パリ五輪に関しては別途決定を下す見通しだが、ウクライナはロシアの選手が同大会の予選に参加する場合、ウクライナ選手は出場しないと表明している。
21歳の双子の姉妹、ウラディスラワとマリナは東京五輪のASのチームで銅メダルを獲得。2022年はチームとデュエット合わせて、金メダルを世界選手権で2つ、欧州選手権で6つ獲得するなど実績を挙げている。
ウラディスラワは「(ロシア選手が)参加すれば、私たちは参加しない。彼らには会いたくないし、会えない。全ての競技連盟は彼らを除外するために最大限のことをするべき」とコメント。「IOCがロシア選手の五輪参加を認めたら、五輪はもう平和ではない」とも話した。
姉妹はウクライナ侵攻が始まってから東部ハリコフから脱出し、首都キーウで練習を続けている。ハリコフの練習場はミサイルによる損害を受けた。練習は空襲警報でたびたび中断するという。
マリナは「以前のようにトレーニングに集中できない。私たちがトレーニングで困難に直面する時、私たちの兵士はさらに困難な状況にあると分かっている」と語った。