[11日 ロイター] - ミャンマーのザガイン地域で11日、民主派「国民防衛隊(PDF)」の事務所開設式典に集まった人々が国軍の空爆を受け、少なくとも50人が死亡した。軍事政権は、攻撃は地域の平和と安定を取り戻すためと説明した。
BBCビルマ語放送やラジオ・フリー・アジア、インターネットメディア「イラワジ」などによると、死者は50─100人で、民間人も含まれているという。
国連のグテレス事務総長の報道官は、グテレス氏がこの空爆を強く非難し、国軍が自国民への暴力をやめるよう改めて求めたと述べた。
PDFメンバーの1人はロイターに、複数の戦闘機が式典会場を上空から攻撃したと訴え、今のところ正確な犠牲者数は分からないと付け加えた。
軍事政権の報道官は11日遅く、国軍系放送局ミャワディに対し、攻撃は地域の平和と安定を取り戻すことが目的だったと主張。
「開設式典の最中に攻撃した。PDFのメンバーが死亡した。PDFは国家の政府と人民に敵対している。現地の情報によると、武器庫が攻撃を受けて爆発し、そのために死者が出た」と述べた。
民間人に死者が出たとの批判については「(PDFの)支持を強要されていた人々も恐らく死亡した」と述べた。