[北京/台北 16日 ロイター] - 中国は16日午前、気象衛星を搭載したロケットを打ち上げた。同国当局はロケットの残骸が落下する恐れがあるとして、台湾北方に飛行禁止区域を事前に設定。民間機が飛行ルートを変更していた。
中国の宇宙開発計画を手掛ける中国航天科技集団は、甘粛省で午前9時36分(日本時間午前10時36分)に気象衛星「風雲3号G」の打ち上げに成功したと発表した。衛星は予定通り軌道に乗り、打ち上げは「完全な成功」だったとしている。
航空機の位置情報を提供するウェブサイト「フライトレーダー24」によると、台湾─中国便、台湾─韓国便、台湾─日本便などが16日午前に飛行禁止区域を迂回したが、日本時間午前11時直後から通常の飛行ルートを再開した。
台湾国防部(国防省)は、ロケットの残骸の一部が台湾北方の「警告区域」に落下したが、台湾領土の安全に影響はなかったと表明した。
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