[カイロ 14日 ロイター] - スーダン西部の複数の都市で14日、正規軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の戦闘が激化した。西ダルフール州ではRSFによる市民の「ジェノサイド(大量虐殺)」を批判した知事が殺害された。
正規軍とRSFの戦闘が4月半ばに同州の州都ジェネイナで始まって以来、1100人が死亡したと現地の活動団体は推定しており、首都ハルツームやコルドファン、ダルフール両地方の主要都市が人道危機に陥っている。
米国とサウジアラビアが仲介する停戦は何度も頓挫しており、戦闘終結の見通しが立たないままだ。米国務省の高官らは13日、新たなアプローチを検討していると述べた。
西ダルフール州のアバカル知事は14日、RSFとその協力関係にある民兵組織がジェノサイドを実行したと批判した数時間後に殺害された。知事が指揮する武装集団が明らかにした。2人の政府筋はRSFの犯行だと述べた。