[エルサレム 13日 ロイター] - イスラエル軍は13日、地上侵攻作戦を進めているパレスチナ自治区ガザ北部で、「ランティシ」小児科病院の地下部分がイスラム組織ハマスの武器貯蔵庫だったことを示す動画や写真を公開した。
イスラエル軍の報道官は、軍の部隊がランティシ病院の地下で、手りゅう弾や自爆用ベルトなどハマスの戦闘員が保管していた武器と司令部を発見したと説明。また「ハマスが人質をここに拘置していた証拠も発見した。現在調査中だが、われわれはそれが事実だと確認する情報を持っている」と述べた。
報道官は「ハマスはこの地域全てを支配し、この病院からイスラエル市民に対する戦争を遂行していた」と主張した。
軍部隊は、ハマスが10月7日の奇襲攻撃の際に人質をガザに連行するために使ったとみられる銃痕のあるオートバイ1台も見つけたという。
イスラエル側は、ハマスが複数の病院や民間施設を隠れ蓑にして司令部を設置したり、武器を置いたりするとともに、民間人や病院患者を「人間の盾」にしていると非難を続けている。
一方ハマスやガザの病院当局は、医療施設がそのような用途として使われてはいないと反論している。