[アンカラ 17日 ロイター] - トルコのフィダン外相は17日、ブリンケン米国務長官と電話会談し、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザやヨルダン川西岸への攻撃の停止に向け米国が影響力を行使するよう求めた。トルコの外交筋が明らかにした。
フィダン氏は会談で、イスラエルの攻撃でガザとヨルダン川西岸の状況が悪化していると指摘。ガザで全面停戦を実現後、イスラエル・パレスチナ紛争の「2国家解決」による公正で永続的な和平に向け取り組みを開始するため、イスラエルが交渉のテーブルにつく必要性を同氏は強調したという。
フィダン、ブリンケン両氏は両国関係や、トルコ議会がまだ批准していないスウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟の問題、トルコが米国に供与を求めている米国製F16戦闘機についても話し合った。
トルコは2021年10月にF16戦闘機40機などの供与を米国に要請。バイデン政権は売却を支持しているが、米議会内ではトルコの人権対応やスウェーデンのNATO加盟に必要な批准手続きの遅れを理由に反対論がある。