Kanishka Singh
[ワシントン 21日 ロイター] - レモンド米商務長官は21日のCNBCのインタビューで、台湾に対する中国の姿勢に変化は見られないと述べた。中国の習近平国家主席が台湾を統一する意向をバイデン米大統領に伝えたというメディアの報道に関する質問に答えた。
NBCニュースなどのメディアは20日、サンフランシスコで先月行われた米中首脳会談で習氏が台湾を統一するつもりだと明言した上で、時期は未定だと述べたと伝えた。
レモンド氏はCNBCに対し「変化は見られない。私は会談に参加したが、習主席はこれまで述べたことのない内容は何も話さなかった」と語った。
「世界的な指導者2人による良い話し合いだった。率直で前向きだった。台湾の話も出たが、新しいニュースはなかった」とした。
中国国営メディアは当時、習氏が会談で台湾への兵器供給停止や平和的な中台統一への支持を米国側に求めたと伝えた。
米高官によると、バイデン氏は台湾海峡の平和と安定の必要性を強調し、現状維持に支持を示したほか、台湾の選挙手続きを尊重するよう中国側に求めた。
バイデン氏は会談後の記者会見で、習氏は独裁者だと述べた。