Sofia Menchu
[グアテマラ市 5日 ロイター] - 台湾と外交関係のある中米グアテマラが、中国と正式な通商関係を結ぶことを検討している。同国外相が5日、ロイターに明らかにした。台湾との関係は維持する方針という。
1月中旬に就任したアレバロ大統領は、汚職撲滅と中国との関係樹立を掲げている。
マルティネス外相はインタビューで、「われわれは台湾とこれまで通りのレベルで協力し続けるつもりだ」とした上で、「しかし大統領は、中国の持つ重みと力を無視することはできないと指摘している」と述べた。
マルティネス氏は、中国と通商面で何らかの関係を発展させることに関心があるとし、グアテマラ製品の中国市場開拓を支援する「貿易利益事務所」を設立する可能性を示した。
その上で「われわれは公表するつもりだ。台湾やアメリカに対する不意打ちではない」と説明した。
中国外務省の汪文斌報道官は6日の定例会見で、マルティネス氏の発言に関する質問に、「一つの中国」の原則は、「グアテマラを含む全ての国との中国の協力の基本的前提で政治的基礎」だとし、「グアテマラの新政権が歴史的および現代の趨勢に対応し、グアテマラの国と人民の根本的かつ長期的な利益にかなう正しい決断を一刻も早く下すことが望まれる」と述べた。