Simon Lewis John Irish
[パリ ２日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は２日、パレスチナ自治区ガザで食料支援団体のメンバーがイスラエルの攻撃により死亡したことについて、米政府はイスラエルに迅速かつ徹底的な調査を行うよう求めていると述べた。
ガザ地区で支援活動を行う「ワールド・セントラル・キッチン（ＷＣＫ）」は、イスラエル軍の攻撃でメンバー７人が死亡したと発表。イスラエルのネタニヤフ首相は関与を認め、再発防止に全力を尽くすと表明した。
ブリンケン長官は訪問先のパリでフランスのセジュルネ外相と行った共同記者会見で「支援活動に従事する人々が重大な危険にさらされるような状況はあってはならない」とし、「イスラエル政府と直接この件について協議し、迅速かつ徹底的で公平な調査の実施を求めた」と述べた。ただ、この件について直接的にイスラエルを非難することは控えた。
これに対しセジュルネ外相は「このような悲劇を正当化することはできない」とし、フランスはイスラエルを「断固として非難」すると述べた。