[マニラ 27日 ロイター] - フィリピンは27日、南シナ海における中国との緊張管理を巡り両国が合意したとする中国側の主張を否定し、プロパガンダだと一蹴した。
在マニラ中国大使館の報道官は今月18日、南シナ海のセカンド・トーマス礁(フィリピン名・アユンギン礁、中国名・仁愛礁)での緊張を管理する「新しいモデル」に両国が今年初めに合意したと述べた。
フィリピンのテオドロ国防相は27日、2022年のマルコス大統領就任以降、国防省は「中国とのいかなる内部合意も承知せず、当事者でもない」とし、昨年以降、同省と中国当局者の協議は一切行われていないと述べた。
その上で、両国が合意したとの主張は「中国のプロパガンダの一環」だとし、フィリピンは自国の海洋権益を損なうような合意は決して結ばないと強調した。