[北京 30日 ロイター] - 中国外務省は30日、パレスチナ自治区で対立する主流派ファタハとイスラム組織ハマスが北京で会合を開き、対話を通じて和解を目指す政治的意思を表明したと発表した。
2007年にハマスがガザ地区からファタハを追放して以来、両グループは対立を解消できていない。
外務省の林剣報道官は定例会見で「ファタハとハマスの代表は数日前に北京に到着し、率直な踏み込んだ協議を行った」と明らかにした。
「双方はパレスチナの連帯と団結を早期に実現するために協議を継続することで合意した」と説明した。
ハマスは30日遅くの声明で、パレスチナの各派閥の和解に向けた中国の取り組みや、これまでの「パレスチナの大義に対する賛同姿勢、大量虐殺の阻止」を称賛した。
会談では停戦達成に向けた取り組みや、イスラエルの攻撃によって引き起こされた「悲惨な人道状況」、中国によるガザへの人道支援の強化などが議題になったという。
ファタハからは、今のところコメントは出ていない。
米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は記者団に対し、この地域の安定と安全につながる中国のあらゆる努力を歓迎すると述べた。