[2日 ロイター] - 聴覚障害を持ちながら演奏活動を続け、60代後半から人気を集めたピアニストのフジコ・ヘミング(本名=ゲオルギー・ヘミング・イングリット・フジコ)さんが4月21日に死去した。92歳だった。ヘミングさんの財団が2日に発表した。
膵臓(すいぞう)がんで療養を続けていた。葬儀はすでに近親者で行い、お別れの会開催を検討しているという。
ベルリン生まれ。日本人でピアニストの母とスウェーデン人で建築家の父を持ち、東京芸大学卒業後に本格的な演奏活動を始めたが、風邪をこじらせ聴覚に障害を負った。
1999年にNHKのドキュメンタリー番組でその半生を取り上げられことで人気を集め、ファーストアルバム「奇蹟のカンパネラ」は200万枚超える大ヒットとなった。
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