Shivam Patel
[ニューデリー 7日 ロイター] - インドのモディ首相は、これまでの「反イスラム姿勢」を微妙に軌道修正させつつある。
首相の反対派からは、こうした方針は、4月19日に最初の投票が始まり、6月に一斉開票される下院選挙(総選挙)で少数派のイスラム教徒も取り込むためのポーズに過ぎないとの批判も出ている。
モディ氏が率いる与党のインド人民党(BJP)はヒンズー教至上主義を掲げており、同氏は最近の演説でイスラム教徒を「侵入者」呼ばわりしていた。
しかし地元メディアが6日に伝えたインタビューの中でモディ氏は「私たちはイスラム教とイスラム教徒に反対していない」と強調した。
その上で「私はイスラム教徒のコミュニティーに『よく考えて』と言いたい。発展を続けているこの国で、あなた方は自分たちのコミュニティーに何か不足を感じているとすれば、その理由は何だろうか。なぜ(現在野党の)国民会議派が政権を握っていた時代に政府の恩恵を受けられなかったのだろうか」と問いかけ、野党は自党の利益を追求しているだけで、BJPの下でこそ成長の果実を得ることができると示唆した。