■今後の見通し
2017年12月期通期についてミルボン (T:4919)は、売上高32,700百万円、営業利益5,550百万円、経常利益5,100百万円、親会社株主に帰属する当期純利益3,580百万円を予想している。
これらの数値は前回予想から変更はない。
前期比較がないのは、決算日を従来の12月20日から12月31日に変更することにより、2017年12月期は12ヶ月と11日間の決算となるためだ
2017年12月期通期予想を達成するためには、2017年12月期下期において、売上高17,743百万円、営業利益3,216百万円を実現する必要がある。
会計期間が前年度下半期に比べて11日間延長され、子会社の3ヶ月分も含まれるが、単純比較では売上高で19.0%(2,827百万円)、営業利益で19.6%(527百万円)、それぞれ増やすことになる。
この数値は一見すると非常にハードルが高いように見えるが、弊社では以下の理由から、今通期見通しは十分達成可能だと考えている。
第2四半期までの進捗が低かった要因は、前述のように第1四半期、特に3月のサロンへの客足が鈍かったことが直接の要因だ。
それに対して第2四半期に入ると同社の計画線で進捗した。
結果的に第1四半期の不足分が残った形で上半期(第2四半期累計期間)の売上高は着地した。
それに対して第3四半期の足元の状況は、計画を上回るペースで順調に進捗しているもようだ。
現状が続けば、第3四半期において第1四半期の未達分を埋め合わせ、期初からの累計ベースで計画線に復帰するものと期待されており、売上高については通期予想の達成が十分視野に入ってきていると弊社ではみている。
利益面では、上期においては新ゆめが丘工場の新規稼働に伴う立ち上げ費用や減価償却費の増加が売上高売上総利益率を圧迫した。
新ゆめが丘工場の立ち上げに伴うトラブルや初期費用の発生は、第2四半期末までには解決済みであり、第3四半期入ってからは工場設備の順調な稼働に加えて従業員の操業度向上もあり、生産性は大きく改善してきているもようだ。
こうしたことから今下半期には新ゆめが丘工場の本来の能力が発揮され、売上総利益率も改善してくるとみている。
一方販管費は、コントロールが行き届いており計画から大きくかい離する可能性は小さいとみている。
その結果、売上高が計画値達成できれば営業利益もまた計画値を達成できるものと弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
2017年12月期通期についてミルボン (T:4919)は、売上高32,700百万円、営業利益5,550百万円、経常利益5,100百万円、親会社株主に帰属する当期純利益3,580百万円を予想している。
これらの数値は前回予想から変更はない。
前期比較がないのは、決算日を従来の12月20日から12月31日に変更することにより、2017年12月期は12ヶ月と11日間の決算となるためだ
2017年12月期通期予想を達成するためには、2017年12月期下期において、売上高17,743百万円、営業利益3,216百万円を実現する必要がある。
会計期間が前年度下半期に比べて11日間延長され、子会社の3ヶ月分も含まれるが、単純比較では売上高で19.0%(2,827百万円)、営業利益で19.6%(527百万円)、それぞれ増やすことになる。
この数値は一見すると非常にハードルが高いように見えるが、弊社では以下の理由から、今通期見通しは十分達成可能だと考えている。
第2四半期までの進捗が低かった要因は、前述のように第1四半期、特に3月のサロンへの客足が鈍かったことが直接の要因だ。
それに対して第2四半期に入ると同社の計画線で進捗した。
結果的に第1四半期の不足分が残った形で上半期(第2四半期累計期間)の売上高は着地した。
それに対して第3四半期の足元の状況は、計画を上回るペースで順調に進捗しているもようだ。
現状が続けば、第3四半期において第1四半期の未達分を埋め合わせ、期初からの累計ベースで計画線に復帰するものと期待されており、売上高については通期予想の達成が十分視野に入ってきていると弊社ではみている。
利益面では、上期においては新ゆめが丘工場の新規稼働に伴う立ち上げ費用や減価償却費の増加が売上高売上総利益率を圧迫した。
新ゆめが丘工場の立ち上げに伴うトラブルや初期費用の発生は、第2四半期末までには解決済みであり、第3四半期入ってからは工場設備の順調な稼働に加えて従業員の操業度向上もあり、生産性は大きく改善してきているもようだ。
こうしたことから今下半期には新ゆめが丘工場の本来の能力が発揮され、売上総利益率も改善してくるとみている。
一方販管費は、コントロールが行き届いており計画から大きくかい離する可能性は小さいとみている。
その結果、売上高が計画値達成できれば営業利益もまた計画値を達成できるものと弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)