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英国のEU離脱が決まった結果、同国経済の見通しは不透明となった。
さらに、他の欧州諸国への打撃はより直接的かつ深刻なものになりかねないとみられるなか、イタリアの銀行に対する危機感が高まっている。
欧州の新たな火種への警戒が混乱につながっており、世界的なリスク回避の流れが一段と強まりそうである。
米国市場は反発をみせているが、FOMC議事録の結果を受けての利上げ観測の後退が材料視された格好である。
為替への影響としては円高要因になるため、米国市場の上昇を素直に好感する流れにはなりづらいだろう。
6日の日経平均は一時500円超の下落から、大引けにかけて下げ幅を縮めており、長い下ひげを残す格好となった。
そのため、いったんは自律反発も意識されやすいところであろう。
ただし、トレンドが転換する流れは期待できず、個別に材料の出ている銘柄の他は、内需系を中心とした物色に向かわせよう。
また、内需でもポジションを膨らませづらいとすれば、ファーストリテ (T:9983)売り、ニトリHD (T:9843)買い、といったセクター内でのリバランスに。
また、ソニー (T:6758)の時価総額がキヤノン (T:7751)を抜いたと報じられているが、こちらもセクター内でのリバランスを意識させそうだ。