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107.95円安の16448.00円(出来高概算6億4000万株)で前場の取引を終えている。
米国市場の下落を受けてシカゴ日経225先物清算値は小安く、FRB議長講演を控えていることもあって売り先行で始まった。
16500円を割り込んで始まった日経平均は、その後も下げ幅を広げており、一時16373.07円と8月上旬以来の安値水準をつけている。
東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1400を超えており、全体の7割を占めている。
規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも下落。
セクターでは鉄鋼、化学、非鉄金属が小じっかり。
半面、保険、輸送用機器、空運、不動産、医薬品、小売、鉱業が冴えない。
売買代金上位では、トヨタ自 (T:7203)、ソフトバンクグ (T:9984)、任天堂 (T:7974)、ニトリHD (T:9843)が軟調。
前引けのTOPIXは0.70%の下落となっており、後場は日銀のETF買入れが意識されることになりそうだ。
TOPIXは1280pt辺りでの底堅さが意識される一方で、25日線が上値抵抗となっている。
一目均衡表では雲上限が支持線として意識されており、反発が期待されよう。
ただし、雲は来週にはねじれを起こしてくるため、この局面で雲を割り込んでくる可能性は警戒しておきたい。
また、日経平均については雲が16050円処に位置しているが、値幅としては400円程度であり、仕掛け的な商いによってバイアスが強まるようだと、あっさり割り込んでくる可能性はありそうだ。
もっとも、あくまでも警戒の中であり、イエレン議長講演の内容次第では割り込むことなくリバウンドをみせてくる可能性も十分あるだろう。
日銀のETF買入れによる需給が売り込みづらくさせていることも、下支えとなる。
過度な警戒感は必要ないかもしれないが、見極めムードから一段と商いは細るだろう。
(村瀬智一)