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ケネディクス Research Memo(6):「ベース利益」を収益力を表す指標として重視

発行済 2016-09-09 16:45
更新済 2016-09-09 17:00
ケネディクス Research Memo(6):「ベース利益」を収益力を表す指標として重視
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■決算動向

(1)業績を見るためのポイント

一般の事業会社の売上高に当たるものが営業収益であり、保有物件を系列REITなどに売却することにより得られる売却収入が大部分を占めている。
ただ、売却収入は売却するタイミングにより大きく増減するうえ、必ずしも利益を伴うものとは限らない(処分損もあり得る)ため、業績を見る指標としては適切とは言えない。
本業(不動産ファンドビジネス)における業績指標としては、営業総利益に注目するのが妥当である。
ただ、不動産投資事業における損益は、営業総利益として計上されるもののほかに、特別損益(有形固定資産の売却に伴う損益)として計上されるものがあるため、資金調達に係る支払金利(営業外費用)も合わせて総合的に判断することが必要となる。
従って、総合的な収益力を示す純利益の動きも重要であることは言うまでもない。


なお、ケネディクス (T:4321)では、アセットマネジメント事業と不動産関連事業の営業総利益を足し合わせたものから、販管費及び一般管理費を控除したものを「ベース利益」として重視しており、同社の安定的な収益力を示す指標となっている。
また、不動産投資事業についても、総合的な指標である「不動産投資損益」を開示している。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

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