こんにちは、フィスコリサーチレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。
10月10日夜のNY原油は49ドル台から51ドル台まで大きく上昇しました。
プーチン大統領がOPECと減産で協力の用意がある旨の発言をしたことで、需要を供給が上回るのではという期待が高まったことなどが背景にあるようです。
松永さんによると
『プーチン大統領は10日、トルコで開催されているエネルギー関連会議で、「原油安によりエネルギー部門への投資が世界的に減少しており、こうした投資不足は将来的に原油価格の予見不可能な急上昇につながる恐れがある」「ロシアは生産量に制限を設ける共同措置に参加する用意があり、他の原油輸出国にも参加を呼びかける」と述べました』とのこと。
サウジアラビアのファリハ・エネルギー相も来月のOPEC総会で減産合意が得られると楽観的に見ていると発言しており、『ロシアとサウジアラビアの要人発言を受けて、11月30日のOPEC総会で減産合意となる可能性も高まってきた模様』と松永さんはおっしゃっています。
加えて、『内部要因的には、ファンドの買い越し枚数の膨らみに対する警戒も必要となりそう』と注意を促しています。
また『現在トルコで開催されているエネルギー関連会議が10月13日まで続くことから、更なる要人発言を受けてNY原油が上昇する可能性もあります』とのことですので、ファンドの買い越し枚数に注意を払いつつ、高値警戒をしていく、というのが、足元の原油価格へのスタンスとなりそうです。
上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の10月11日付「原油市場」、「原油市場パート2」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。
フィスコリサーチレポーター 三井智映子