プレミアムデータをご提供:最大 50% 引きでInvestingPro特別セールを請求する

高木証券 Research Memo(6):有価証券売買の仲介による「受入手数料」が収益の柱

発行済 2016-11-24 16:13
更新済 2016-11-24 16:33
高木証券 Research Memo(6):有価証券売買の仲介による「受入手数料」が収益の柱
8625
-
■決算概要

(1)証券会社の収益構造と高木証券 (T:8625)の特徴

証券会社の営業収益(売上高)は、顧客の有価証券売買を仲介することによる「受入手数料」、自己勘定で有価証券を売買することによる「トレーディング損益」、有価証券運用や貸借取引による利息等による「金融収益」の大きく3つに分類されるが、一般的には「受入手数料」の構成比が高い。
同社の場合も、「受入手数料」は営業収益の約95.3%を占めている(2017年3月期第2四半期累計実績)。


さらに、「受入手数料」は、「委託手数料」「引受け・売出し等の手数料」「募集・売出し等の取扱手数料」「その他」の4つに分類されるが、同社の場合、株式の売買手数料を中心とする「委託手数料」と投資信託の販売手数料を中心とする「募集・売出し等の取扱手数料」の構成比が高い。
なお、「その他」は、同社の場合、投資信託の信託報酬(投資信託の預かり資産残高に連動するストック型の手数料収入)が中心であり、安定収益源として中長期的な拡大を目指している。


(2)過去の業績推移

過去の業績を振り返ると、他の証券会社同様、株式市場の影響により、2009年3月期から2012年3月期まで同社の業績も苦戦が続いた。
特に、2011年3月期には行政処分の影響も重なり、同社の業績も大きく落ち込んだ。
2012年3月期以降は、経営改革の進展と株式市場の回復により、同社業績も一旦回復傾向にあったが、2016年3月期は世界的な連鎖株安の影響により業績は再び低迷した。


財務面では、財務の健全性を示す自己資本比率は50~60%台の高い水準を維持している。
また、証券会社に対する自己資本規制比率も432.7%(2016年3月期個別)を確保しており、規制で定められている120%以上を大きく上回っている。
一方、資本効率を示す自己資本利益率は、2013年3月期以降、収益力の回復に伴って改善してきたが、2016年3月期は1.8%に低下した。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます