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イデアインター Research Memo(5):17/3期通期は2ケタ増収営業増益の見通し

発行済 2016-12-19 15:19
更新済 2016-12-19 15:33
イデアインター Research Memo(5):17/3期通期は2ケタ増収営業増益の見通し
3140
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■2017年3月期の通期業績見通し

2017年3月期についてイデアインターナショナル (T:3140)は、売上高7,616百万円(前期比23.6%増)、営業利益264百万円(同44.4%増)、経常利益198百万円(同33.8%)、当期純利益188百万円(同27.1%減)と増収増益を予想している。
これらの数値は期初予想がそのまま維持されたものだ。


前述のように、第1四半期は上々の滑り出しとなった。
第2四半期に入っても好調が持続しているのに加え新製品効果もあり、通期の業績予想は十分達成可能だという弊社の見方に変更はない。
一方で、後述するような理由から上方修正を伴うような上振れという可能性も小さいと考えている。


売上高について、弊社では小売事業(店舗売上とEC売上双方)がけん引すると考えている。
小売事業では2017年6月期において15店の新規出店を計画している。
営業開始のタイミングを考慮しても店舗小売売上高は前期比40%近い増収が期待される。
ECは広告宣伝費の投下の効果が最も出やすい業態で、ホットプレートにけん引されたインテリア雑貨の一段の伸びが期待される。
新製品のTerracuore Notesも加わったことで、弊社では50%を超える増収率も十分可能性はあるとみている。


第1四半期を終えて、卸売事業が弊社の予想以上に好調だったことはサプライズだ。
特にホットプレートの勢いが弱まるどころか加速したのは、ホットプレートが季節を問わない通年商品になったことの証左だと言える。
同社はホットプレートのオプション製品や関連商品の拡充を進めており、冬場の需要期にはホットプレートを核に、キッチン雑貨が弾みをつける可能性があると考えている。


利益面では、第1四半期にみられた自社ブランド商品の構成比上昇による粗利率の上昇が第2四半期以降も続くとみている。
また、EC売上高の拡大も利益率にはプラスに働くと考えられる。
為替レートは、第2四半期後半から円安が進んでいるが、これは同社の想定の範囲内であり、在庫もあるため、為替レートによって同社の業績が大きく影響される可能性は小さいとみている。


販管費においては、広告宣伝費以外の経費は、これまで同様、しっかりとコントロールされるとみている。
反対に広告宣伝費は、前期比3倍増が計画されている。
利益面で余裕が出た場合には、その分が追加的に広告宣伝費に投下されるのではないかと弊社では推測している。
同社の業績が実態的には好調であったとしても、大幅な上方修正を期待しない理由はこの点にある。


以上のように、同社の2017年6月期業績は、売上高では上振れする可能性があるが、利益面では計画線で落ち着く可能性が高いと弊社では考えている。
今後の注目ポイントは主力商品のホットプレートはもちろんだが、Terracuore Notesなど新製品の販売動向や新規店舗の立地も含めた出店状況、ブランド認知度の向上などであると考えている。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

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