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12日の米国市場は、前日のトランプ次期大統領の会見が失望につながり、NYダウは一時180ドルを超す下落となった。
その後は原油相場の上昇を受けて下げ幅を縮めているが、決算発表が本格化するなか、様子見ムードにつながりそうである。
また、シカゴ日経225先物清算値は大阪比60円高の19170円だった。
これにより自律反発となろうが、安いところでは一時18945円と19000円を下回る場面をみせていた。
円相場は1ドル114円70銭辺りと円高傾向にある。
ザラバ中での19000円割れも警戒されやすく、手控え要因になりそうだ。
もっとも、足元で弱い動きをみせていたファーストリテ (T:9983)は、決算が予想を上回ったとして、ADRでは3%近く上昇している。
アク抜けといった形であろうが、指数インパクトが大きいこともあり、日経平均の下支えになりそうだ。
また、昨日の大幅な下げに対しても、決算シーズンの中で積極的な売買は手控えられていたこともあり、下落ほど需給は悪化していないだろう。
下値の堅さを見極めつつ、押し目拾いのスタンスとみておきたい。
個別ではソニー (T:6758)、任天堂 (T:7974)、日カーボン (T:5302)、コマツ (T:6301)が終日底堅い値動きをみせており、物色意欲の強さも意識される。
日経平均が弱含みとなる局面においては、値動きの良い銘柄に資金が集中することになりそうだ。
なお、米国ではJPモルガンなど金融機関の決算が控えている。
これを受けたメガバンクが強含みとなるようだと、相場全体への心理的な下支えとなりそうだ。