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ODK Research Memo(4):2016年3月期で営業利益の底入れ、2017年3月期は大幅増収増益で落着

発行済 2017-06-12 15:03
更新済 2017-06-12 15:33
ODK Research Memo(4):2016年3月期で営業利益の底入れ、2017年3月期は大幅増収増益で落着
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■業績動向

1. 2017年3月期決算の業績概要
ODKソリューションズ (T:3839)は4月26日付で2017年3月期連結決算の発表を行った。
それによると、売上高は4,311百万円で前期比23.7%増、営業利益は162百万円で同49.7%増、経常利益は183百万円で同34.1%増、親会社株主に帰属する当期純利益は121百万円で同80.1%増であった。


前期比23.7%増の売上高を計上した要因は、ファルコバイオシステムズの臨床検査システムの運用業務やマイナンバー関連サービスの開始、教育業務における新規受託校増加等で、システム運用が3,898百万円(単体、前期比27.5%増)と大きく拡大したことによる。
一方、システム開発は証券金融会社向けシステムリニューアル案件があったものの、金融業務における外部記憶装置リプレース案件の剥落等により245百万円(同1.9%減)と微減、機械販売も金融業務におけるシステム稼働延長対応が剥落したことで4百万円(同87.0%減)と減少した。


業務別(単体)で見ると、教育については、Web出願システム及び入試アウトソーシングサービスの受託増により、2,443百万円(単体、前期比19.7%増)と拡大した。
証券・ほふり業務はマイナンバー関連サービスの開始や証券金融会社向けシステムリニューアルの一部収益計上等で1,087百万円(同10.9%増)であった。
一般業務は、前記ファルコバイオシステムズの臨床検査システムの運用業務受託開始や教材関連アプリ開発等で450百万円と急拡大した。
金融業務は、前記システム稼働延長対応の剥落で167百万円(同29.0%減)と減収であった。


一方、売上原価については、ファルコバイオシステムズの臨床検査システムの運用業務受託やマイナンバー関連サービスの開始及び業務推進方法の見直し過程での外注費(同社勘定科目上では「支払手数料」)の増加、成長投資の継続によるソフトウェアの減価償却費の増大等により、前期比740百万円の増加となった。
また、販管費はUCARO拡販に向けた営業強化及びファルコバイオシステムズの臨床検査システムの運用業務受託により同30百万円増加したにとどまった(販管費率は19.3%と3.7ポイント改善)。
このため、売上拡大にともなう売上総利益の増大によって、営業利益率は3.8%と0.7ポイント向上した。


同社グループは、2009年3月期に過去最高の単体売上高(5,786百万円)を計上して以後、証券取引所統合にともなう効率化等のために受託事業が縮小していた。
しかし、2014年3月期に売上高の底入れ(3,112百万円)となり、営業利益についても2016年3月期で底入れ(108百万円)となったものと考えられる。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 山田 秀樹)

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