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イノベーション Research Memo(4):株式上場により財務基盤が強化

発行済 2017-06-22 15:34
更新済 2017-06-22 16:00
イノベーション Research Memo(4):株式上場により財務基盤が強化
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■イノベーション (T:3970)の業績動向

3. 財務状況と経営指標
2017年3月末の財務状況を見ると、総資産は前期末比619百万円増の1,235百万円となった。
主な増減要因を見ると、流動資産では2016年12月に東証マザーズ市場に株式上場を果し、477百万円の資金調達を行ったことで、現預金が599百万円増加した。
固定資産では、ソフトウェアが減損処理を行ったこともあり前期末比13百万円減少したほか、長期未収入金が11百万円減少した。


負債合計は前期末比20百万円増の406百万円となった。
流動負債では未払法人税等が69百万円、未払消費税等が18百万円、預り金が26百万円増加した。
また、有利子負債は長短合わせて96百万円減少している。
純資産は前期末比599百万円増加の828百万円となった。
上場時の公募増資に伴い資本金、資本剰余金がそれぞれ238百万円増加したほか、当期純利益の計上により利益剰余金が121百万円増加した。


経営指標を見ると、資金調達を実施したことで自己資本比率が前期末の37.3%から67.1%に、有利子負債比率が同107.5%から18.1%にそれぞれ改善し、健全性が大きく向上したと言える。
なお、有利子負債については今後も資金需要がない限りは、徐々に削減していく方針となっている。
また、収益性についてはROA、ROEでそれぞれ15.8%台に乗せ、売上高営業利益率も13.7%となるなど、高収益企業に変貌したと言える。
収益性が低かったマーケティング代行事業から撤退したことに加え、主力2事業の収益が拡大すると同時に収益性も上昇したことが主因となっている。
今後もこれら2事業の成長は続く見通しであることから、引き続き収益性については高い水準を維持していくものと予想される。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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