サイバーマンデー特売。最大60%引きInvestingPro特別セールを請求する

キトー Research Memo(1):世界トップ3のマテハン機器メーカー、21/3期にEBITDA130億円目指す

発行済 2017-06-29 15:00
更新済 2017-06-29 15:33
6409
-
■要約

キトー (T:6409)は、建設現場及び製造業の工場などで簡単に物を持ち上げ、運び、固定するために利用する「巻上機」(チェーンブロック、レバーブロックなどの、マテリアルハンドリング、いわゆるマテハン機器)の国内トップメーカーである。
グローバル展開も進んでおり、海外売上高は74.3%(2017年3月期)に達し、世界市場でもトップ3に入る。


1. 2017年3月期決算は減収減益となったが為替の影響が大きく、製品の動きは数字ほど悪くはなかった
2017年3月期は売上高で51,141百万円(前期比8.4%減)、営業利益で4,208百万円(同19.4%減)、経常利益で3,249百万円(同29.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益で1,897百万円(同24.0%減)となった。
為替の影響で減収となったが、足元は国内、米州は事業は比較的堅調に推移。
落札に至らなかったが買収案件費用を計上したこともあり、営業減益。
また、イタリア子会社の持分法損失(422百万円)を営業外費用として計上したことから、経常利益の減益幅はさらに大きくなった。


2. 進行中の2018年3月期は4.5%の営業増益を予想するが、かなり控えめであり上方修正の可能性が残る
進行中の2018年3月期通期の業績は、売上高で53,000百万円(前期比3.6%増)、営業利益で4,400百万円(同4.5%増)、経常利益で3,700百万円(同13.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益で2,500百万円(同31.7%増)と予想している。
基本的に全地域で増収を見込んでおり、為替レートはほぼ横ばいと見ている。
ただしこの予想はかなり厳しく予想したものなので、実際には増額修正の余地はありそうだ。


3. 中期経営計画を発表済み 定量的目標は2021年3月期にEBITDA130億円
同社は、「あらゆる市場で最も信頼される巻上げ(反重力)機器メーカーを目指す」というビジョンを掲げて新しい中期経営計画を発表している。
この計画の最大の目標は「高収益体質への回帰」である。
今までの売上高拡大重視から利益拡大へ重点を置いている。
定量的目標は2021年3月期にEBITDAで130億円であるが、それ以上に定性的に同社がどう変わるか大いに注目される。


■Key Points
・進行中の2018年3月期は4.5%の営業増益を予想するが、かなり控えめであり上方修正の可能性が残る
・新中期経営計画の目標は2021年3月期にEBITDAで130億円
・「あらゆる市場で最も信頼される巻上げ(反重力)機器メーカーを目指す」

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます