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天昇電 Research Memo(3):2017年3月期は高付加価値製品の続伸とコスト削減策により大幅増益

発行済 2017-07-14 15:03
更新済 2017-07-14 15:33
天昇電 Research Memo(3):2017年3月期は高付加価値製品の続伸とコスト削減策により大幅増益
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■業績動向

1. 2017年3月期の業績概要
(1) 損益状況
天昇電気工業 (T:6776)の2017年3月期の連結業績は、売上高15,367百万円(前期比1.4%増)、営業利益1,279百万円(同80.3%増)、経常利益1,271百万円(同115.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益964百万円(同113.8%増)となった。


売上高が微増であったにもかかわらず営業利益が大幅増となった要因として、同社は、高付加価値製品の比率が高まったこと、以前から進めてきたコスト削減策の効果が出始めたことを挙げている。
その結果、売上総利益率は22.4%(2016年3月期18.4%)へ大きく改善した。
その一方で販管費は4.0%増にとどまったことから営業利益は大幅増となった。
さらに営業外損益で、2016年3月期は36百万円の為替差損を計上したのに対し、2017年3月期は76百万円の為替差益を計上したことなどから経常利益以下の増益率はさらに高くなった。


(2) セグメント別状況
公表されているセグメントは、日本成形関連事業、中国成形関連事業、不動産関連事業に区分されるが、この区分にあまり意味はない。
中国成形関連事業は減収・減益となったが、損失の額は小さく、やはり国内事業が全体の増収増益へ大きく寄与した。
不動産関連事業は大きく変わっていない。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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