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93.20円高の19869.82円(出来高概算7億8000万株)で前場の取引を終えた。
12日の米国市場は上昇。
地政学リスクが和らぎ、投資家心理の改善によって終日堅調な展開となった。
米長期金利の上昇を受けて金融株が買われたことも、買い安心感につながっていた。
この流れを引き継ぐ格好から買いが先行し、ザラバベースでは8月15日以来の19800円を回復して始まった。
その後はこれまで同様、高値圏でのこう着が続いており、日中値幅は30円程度にとどまっている。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。
セクターでは証券、保険、銀行、機械、不動産、鉱業、非鉄金属、鉄鋼、電気機器、輸送用機器が上昇。
半面、パルプ紙、水産農林、空運、電力ガス、精密機器、繊維が小安い。
指数インパクトの大きい所では、日清紡HD (T:3105)、信越化 (T:4063)、ダイキン (T:6367)、ヤマハ (T:7951)がけん引。
日経平均は買い一巡後はこう着感の強い相場展開となっているが、ボリンジャーバンドでは+2σまで上昇してきていることもあり、急ピッチの上昇に対する過熱感も意識されやすいところ。
また、節目の2万円に接近する局面においては、次第に戻り待ちの売り圧力も意識されやすいだろう。
そのため、物色は次第に中小型の材料株にシフトしやすいと考えられる。
物色としては次世代電池やアップル関連のほか、足元で売り込まれていた銘柄への自律反発を意識した値動きも注目されよう。
その他、北朝鮮情勢への地政学リスクは和らいだ感はあるが、依然としてミサイル発射への警戒等はくすぶっているため、防衛関連への押し目も意識しておきたいところである。
(村瀬 智一)