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イグニス Research Memo(4):増収ながら積極的な事業投資により利益水準は一旦低下する見通し

発行済 2017-09-13 15:18
更新済 2017-09-13 15:33
イグニス Research Memo(4):増収ながら積極的な事業投資により利益水準は一旦低下する見通し
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■業績見通し

イグニス (T:3689)は2017年9月期の業績予想について、売上高を前期比7.4%増の6,000百万円と見込んでいるが、利益予想については現時点で開示はない。
2017年9月期を「事業ポートフォリオの創造元年」と位置付け、積極的に投資を行う方針を打ち出しているが、既存事業におけるプロモーションコストや先行投資の規模、そのタイミングなどについて現時点で合理的な見積りが困難であることが利益予想を開示していない理由である。
ただ、前期に稼ぎ出した利益のほぼ全てを新規事業等へ投資するという考え方から15億円規模を事業投資の目安としており、利益水準は一旦低下する見通しである。
特に、ネイティブゲーム「GK(コードネーム)」の早期リリースに向けた開発費のほか、VR事業及びライフハック事業の収益事業化に向けた積極投資を実施する構えである。
また、勝負どころとなってきた「with」についても積極的な広告宣伝費の投入により一気に攻勢をかける可能性が考えられる。


弊社では、売上高予想の達成のためには、第4四半期の売上高として1,891百万円(前年同期比22.0%増)が必要となるため、決して楽なハードルではないとみている。
ただ、「ぼくドラ」の季節施策や予定されている大型IP起用のコラボキャンペーン等により第4四半期での巻き返しが期待できること、成長余地の大きな「withが順調に拡大していることから、どこまで目標水準に近づけられるかがポイントとなろう。


一方、利益面の着地については、政策的判断によるところが大きいが、大規模な広告宣伝費(テレビCMの実施等)などの特別な費用の発生がなければ、少なくても通期で200百万円前後の営業利益は確保できるものと想定している。
「with」の成長加速に向けた広告宣伝費のほか、新規事業にかかる研究開発費など、中長期的な目線から新規事業等への投資15 億円の使い道や収益化に向けた道筋に注目したい。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

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