■中長期の成長戦略と進捗状況
2. 定額制販売強化の戦略と進捗状況
ピクスタ (T:3416)が定額制販売を強化するのは、収益の安定性増大と、原価率低下の2つの経済的効果が期待できるためだ。
また、音楽や映画、ビジネスソフトなど様々なサービスにおいて定額制が主流となってきているという社会的背景もある。
ユーザーの様々なニーズに応えるために単品購入の料金メニューは今後も残す方針だが、定額制販売の強化は重要な経営課題の1つだ。
定額制販売強化のために同社が打ち出した施策が少量定額制の新料金メニューの導入だ。
従来の定額制は、最も標準的なケースでは月間29,700円(1年プランの場合)の料金で1日25点(30日間で750点)の画像をダウンロード可能というものだ。
これに対して少量定額制のプランは月間3,888円(360日プランの場合)の料金で月10点のダウンロードが可能というものだ。
単品購入に比べて1点当たりの単価は安く、月間支払額は既存定額プランよりも大幅に安く設定されている。
主に、デザイン・制作を専門としない一般企業やフリーランスの個人事業者、SNS等での個人利用を念頭に置いているとみられる。
前述のように、定額制の四半期ベースの売上高は2014年12月期第2四半期の開始以来、右肩上がりで増収を続けており、今第2四半期は前四半期比増収額が過去最高を記録し、一段加速した。
同社は少量定額制をてこに、2017年12月期通期の定額制売上高目標は589百万円と前期の316百万円からほぼ倍増を狙っている。
また回収期と位置付ける2019年12月期においては、定額制の売上高が単品販売売上高を超え、50%超を占める状況を想定している。
今第2四半期累計期間の定額制販売の売上高は117百万円だった。
少量定額制が利用者増に貢献できることは第2四半期において既に確認できている。
第3四半期以降は少量定額制の認知度向上に投資をするとみられるため、利用者増に一段と拍車がかかると期待される。
その結果として589百万円という今期の売上高目標は充分達成可能と弊社ではみている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
2. 定額制販売強化の戦略と進捗状況
ピクスタ (T:3416)が定額制販売を強化するのは、収益の安定性増大と、原価率低下の2つの経済的効果が期待できるためだ。
また、音楽や映画、ビジネスソフトなど様々なサービスにおいて定額制が主流となってきているという社会的背景もある。
ユーザーの様々なニーズに応えるために単品購入の料金メニューは今後も残す方針だが、定額制販売の強化は重要な経営課題の1つだ。
定額制販売強化のために同社が打ち出した施策が少量定額制の新料金メニューの導入だ。
従来の定額制は、最も標準的なケースでは月間29,700円(1年プランの場合)の料金で1日25点(30日間で750点)の画像をダウンロード可能というものだ。
これに対して少量定額制のプランは月間3,888円(360日プランの場合)の料金で月10点のダウンロードが可能というものだ。
単品購入に比べて1点当たりの単価は安く、月間支払額は既存定額プランよりも大幅に安く設定されている。
主に、デザイン・制作を専門としない一般企業やフリーランスの個人事業者、SNS等での個人利用を念頭に置いているとみられる。
前述のように、定額制の四半期ベースの売上高は2014年12月期第2四半期の開始以来、右肩上がりで増収を続けており、今第2四半期は前四半期比増収額が過去最高を記録し、一段加速した。
同社は少量定額制をてこに、2017年12月期通期の定額制売上高目標は589百万円と前期の316百万円からほぼ倍増を狙っている。
また回収期と位置付ける2019年12月期においては、定額制の売上高が単品販売売上高を超え、50%超を占める状況を想定している。
今第2四半期累計期間の定額制販売の売上高は117百万円だった。
少量定額制が利用者増に貢献できることは第2四半期において既に確認できている。
第3四半期以降は少量定額制の認知度向上に投資をするとみられるため、利用者増に一段と拍車がかかると期待される。
その結果として589百万円という今期の売上高目標は充分達成可能と弊社ではみている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)