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コネクシオ (T:9422)は、伊藤忠商事 (T:8001)系の大手携帯電話販売代理店で、総販売台数で業界第2位、NTTドコモ (T:9437)ではNo.1の代理店である。
携帯電話端末の販売にとどまらず、法人向けにスマートフォンを利用したソリューションサービスの提供やコンビニエンスストアへのプリペイドカード販売などに加えて、IoTゲートウェイ端末など同社独自の製品・商品、IoTソリューションの提供も手掛けている。
1. 2018年3月期第2四半期は、上期最高益を達成
2018年3月期第2四半期の業績は、売上高が前年同期比3.3%減の116,302百万円、営業利益が同17.9%増の4,434百万円、経常利益が同17.7%増の4,480百万円、四半期純利益が同18.6%増の2,945百万円と減収増益となった。
販売台数は堅調に推移したが、低価格機種の商品構成比率上昇により減収となった。
しかし、一部の端末価格の見直し、法人向けソリューションサービスの販売好調により営業増益を達成した。
店舗改装や法人向けモバイルヘルプデスクの増強など設備や人材への投資を継続した。
2. 2018年3月期は7期連続営業増益、過去最高益更新を見込む
進行中の2018年3月期の業績は、売上高が前期比2.9%減の252,500百万円と減収予想ながら、営業利益は同0.2%増の10,000百万円、経常利益は同0.5%増の10,100百万円、当期純利益は同0.5%増の6,500百万円と予想されており、期初予想から変更はない。
上期の実績から判断すると、この予想は保守的であり上方修正される可能性があると思われる。
3. 株主還元にも積極的。
2018年3月期の予想配当性向は44.7%
また同社は、配当性向40%を目処として安定的な配当を継続して行えるよう業績の向上に努めることを利益配分に関する基本方針としており、2017年3月期には年間配当を56円(前期48円)へ増配し、さらに2018年3月期には設立20周年記念配当5円を含めて、年間配当65円(予想配当性向44.7%)、5期連続の増配を予定している。
さらに保有する自己株式11,185,062株(発行済株式総数の20%)を2017年7月にすべて消却した。
このような積極的な株主還元の姿勢は大いに評価に値するだろう。
■Key Points
・大手携帯電話販売代理店、NTTドコモ系でNo1
・2018年3月期は7期連続営業増益予想、営業利益は100億円乗せへ
・株主還元も積極的:2018年3月期の予想配当性向は44.7%、20%の自己株式消却を実施済み
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)