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KLab Research Memo(5):過去最高の売上高及び各段階利益を更新

発行済 2018-03-13 18:35
更新済 2018-03-13 19:00
KLab Research Memo(5):過去最高の売上高及び各段階利益を更新
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■決算動向

1. 2017年12月期の業績
KLab (T:3656)の2017年12月期の業績は、売上高が前期比36.6%増の26,777百万円、営業利益が同283.7%増の4,891百万円、経常利益が同484.5%増の4,853百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が3,127百万円(前期は814百万円の損失)と増額修正予想(レンジ)の上限値を更に超える大幅な増収増益(最終黒字転換)となり、過去最高の売上高及び各段階利益を更新した。


売上高は、既存の主力タイトル(「スクフェス」及び「ブレソル」)が年間を通じて想定以上に好調であったことに加えて、新作タイトル(「キャプテン翼」及び「シャニライ」)が第3四半期以降の大幅な業績の伸びをけん引した。


なお、海外売上高が大きく伸びたのは、既存タイトル(特に、2017年3月に92ヶ国で追加リリースした「ブレソル」)が好調であったことに加え、2017年12月にグローバル版をリリースした「キャプテン翼」が短い期間(27日間)ながら貢献したようだ。


利益面でも、売上原価率が64.3%(前期は73.5%)、販管費率が17.5%(前期は20.0%)とともに低下したことから営業利益率は18.3%(前期は6.5%)に大きく改善し、大幅な営業増益を実現した。
売上原価率の低下は、増収効果による相対的な費用軽減や労務費の増加を抑えたことが寄与したほか、新作タイトルにかかる労務費・外注費等の開発費用をソフトウェア仮勘定として資産計上したことが影響した。
また、販管費についても、新作タイトルにかかる広告宣伝費※が拡大したものの、増収効果や人件費の削減などにより販管費率の低下を実現した。
なお、労務費及び人件費の抑制は、オフショア開発拠点(フィリピン)の撤退完了により海外従業員数が48名(前期末は185名)に減少したことの影響が大きい。
ただ、第3四半期以降は、今後の事業拡大に向けて人員増強フェーズに移行している。


※「キャプテン翼」のTVCM実施など。



財務面では、売上高の拡大に伴う「現金及び預金」や「受取手形及び売掛金」の増加に加えて、ゲーム開発の進行及び(株)スパイスマート取得※に伴う無形固定資産の増加等により、総資産が前期末比53.4%増の18,609百万円に拡大した一方、自己資本も内部留保の積み増しなどにより同37.8%増の12,550百万円になったことから、自己資本比率は67.4%(前期末は75.1%)と微減で推移した。


※モバイルオンラインゲームのリサーチ及び海外コンサルティング事業を手掛けている(2017年7月に完全子会社化)。
中国市場への展開やパブリッシング事業のパートナーの発掘などに目的がある。



2. 四半期業績の推移
四半期業績の推移を見ると、2017年12月期第1四半期から4四半期連続で増収増益を継続している。
特に、第1四半期から第2四半期については、既存タイトルが想定以上に好調を維持したことにより業績の底上げが図られている。
また、第3四半期からは「キャプテン翼」がフルに寄与したこと、更に第4四半期からは「シャニライ」がフルに寄与したことから大幅な業績の伸びを実現している。


また、利益面でも、新作タイトルのTVCM及び知名度向上(ブランディング)のための広告宣伝費の増加などがあったものの、増収効果や収益体質改善の成果(海外拠点の閉鎖や固定費の変動費化)により営業利益率は高い水準で推移している。


3. 2017年12月期業績の総括
以上から、2017年12月期を総括すると、定量及び定性の両面で最高のパフォーマンスを実現したと評価して良いだろう。
具体的には、1)自然減(減衰)を見込んでいた既存タイトルが増収を達成したこと、2)新作タイトルが順調に立ち上がったことにより新たな収益ドライバーを確保しただけでなく、バランスの取れた収益構造を実現することができたこと、3)海外売上高が4年間で4倍以上に成長したこと、4)ターゲティングと費用対効果を重視したマーケティング※によりメディア掲載数が4年間で約8倍に増加したことなど、業績の中身や業績以外の面でも大きな進展がみられたことは注目に値する。
特に、1)及び2)については、特定タイトルへの依存度が高く、ユーザーの移り変わりが激しいことから、高いボラティリティが課題となっているゲーム業界において、同社が安定的に収益を稼ぎだす「運営力」や「収益構造」を確立した(経営リスクが後退した)という点で大きな意味がある。


※ゲーム系メディアに対する積極的な働きかけ、KLabGames NEXT VISIONの開催や東京ゲームショウなど大型イベントへの出展、新作タイトル開発チームへの深掘り取材のセッティング、LINE (T:3938)を用いた事前登録キャンペーン、ゲーム系メディアを対象にした「リリース前試遊会」の開催など。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

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