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BS11 Research Memo(4):2020年8月期に売上高150億円達成を目指す

発行済 2018-05-22 15:34
更新済 2018-05-23 10:34
BS11 Research Memo(4):2020年8月期に売上高150億円達成を目指す
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■中長期成長戦略と進捗状況

1. 中期成長戦略の概要
日本BS放送 (T:9414)はかつて、2016年8月期から2018年8月期までの3ヶ年中期経営計画『Forward 18 by Team BS11』において売上高150億円の実現に取り組んでいたが、それを1年前倒しで2017年8月期に終了し、2018年8月期−2020年8月期の新たな中期業績計画を策定した。
今期より同社は、2020年8月期において売上高150億円を達成することを目標として、様々な成長のための施策に取り組んでいる。


この150億円という数値は、現状、約900億円~1,000億円と推定されるBS放送市場において、同社が先行するキー局系5社と肩を並べる、あるいはトップ5の一角に割って入るだけのシェアを確保することを象徴する数字と言える。
言うまでもなく、売上高150億円という目標は同社の長期的な成長過程における通過点に過ぎず、これまでと同様にBSデジタル放送業界の平均を上回るスピードを維持しながら持続的な成長の実現を目指している。


その実現に向けた基本戦略は、「4つの“力”」と「5本の矢」だ。
この基本的な枠組みは前中計の『Forward 18 by Team BS11』を引き継いでいる。
業績計画の数値こそ実情に合わせて修正したものの、同社の取り組みは一貫しているということだ。


「4つの“力”」は同社が持続的成長を実現するために必要と考えるものを示している。
すなわち、企画力、キャスティング力、マーケティング力、及びプロデュース力の4つの要素だ。
同社の経営理念にもある“質の高い情報を提供すること”を実現するためには不可欠のものであり、本放送開始以来これまでの10年間で着実に積み上げてきたものだ。
これらの“力”はこれでよいという“ゴール”がなく、他社との競争や事業環境などで変動する相対的なものと言える。
同社が一貫して4つの“力”の強化に取り組む理由はここにある。


「5本の矢」は番組作りと編成に関する5つの重点施策だ。
同社の成長戦略において最も重要かつ本質的な取り組みである番組作り・編成に関するアクションプランが「5本の矢」として表現されていると言える。
これらのいずれもが重要な施策であることは疑いないが、なかでも1番目の“自社制作番組の充実と拡大”が特に重要かつ象徴的な施策であると弊社では考えている。
自社制作番組は主としてプライムタイム(夜7時~11時)という最も競争が激しい時間帯に放送される。
同社は昼間帯や深夜帯においては特長ある番組ラインアップで競合他社と同等のポジションを確立したが、プライムタイムではまだ改善の余地は大きい。
同社がプレゼンスをさらに高めて収益拡大につなげるためには、自社制作番組の充実と拡大は避けて通れない重要な課題であると言える。


前述のように、同社は積極的に費用を投下し、利益成長を一時的に犠牲にしてでも売上高の拡大を優先させる方針を明らかにしている。
このことは“自社制作番組の充実と拡大”を初めとする「5本の矢」の各施策の実現に向けた強い意思の表明にほかならないというのが弊社の理解だ。
「5本の矢」は単なるスローガンではなく、予算の裏付けを伴った全社的取り組みであると言える。



2017年10月の番組改編は既存の人気番組主体で臨み、想定どおりの収益を確保
2. 2018年8月期第2四半期の取り組みと進捗状況
2018年8月期第2四半期においては2017年10月の番組改編というイベントを迎えた。
この改編期に対して同社は、新番組よりも従来からの番組のブラッシュアップに力点を置いて臨んだ。
“自社制作番組の充実と拡大”という重要施策のテーマに関し、それまでの番組作りが一定の成功を収めているという手応えを得ていたことがその理由と考えられる。


具体的には、これまで好評を博してきた『あなたが出会った 昭和の名曲』を従来の1時間から2時間へと時間枠を拡大した。
また、『あのスターにもう一度逢いたい』や『尾上松也の謎解き歴史ミステリー』、『報道ライブINsideOUT』などの定番番組については視聴者やスポンサーにおける認知度が高まってきているため看板はそのままに、内容に磨きをかけて継続した。


スポンサー獲得の実績が出始めている特番では、2017年12月の開局10周年に合わせて、葛飾北斎をテーマにした歴史ミステリー『北斎ミステリー ~幕末美術秘話 もう一人の北斎を追え~』と、ドキュメンタリー『ヒマラヤの聖峰、80年目の再挑戦 山頂に眠る旗を探しに』の2本を投入した(これらのほかにもスポーツ特番を放送)。


同社は、上記以外にも「5本の矢」の各テーマに添って様々な施策を実施した。


“情報番組の選択と拡大”では「プレミアエイジへのホスピタリティ強化」をテーマに、気軽に買いに行くことが難しいプレミアエイジ世代(60代以上の団塊世代)に「買う楽しみ」を提供すべく、通販番組の充実に取り組んだ。


“アニメ番組の強化”では、今第2四半期中に『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』、『グランクレスト戦記』など5タイトルの製作委員会に出資し、これらを含めて毎週約40タイトルの番組を放送した。
また、アニソン番組『Anison Days』や『アニゲー☆イレブン!』といったアニメ関連の情報・エンターテイメント番組の充実を図り、高評価の獲得に成功した。


“ローカル局とのコラボ”では『西国三十三所 観音巡礼 祈りの旅』(2017年4月スタート)を継続放送したほか、秋も定番として紅葉を対象に『京都・紅葉生中継2017』をKBS京都と共同制作し放送した。
同社は独立系の強みを生かし、地方のコンテンツに強みを有するローカル局とのコラボレーションで特色ある番組作りに取り組んでいるが、着実に軌道に乗りつつある状況だ。


“スポーツコンテンツの充実”では、2017年4月スタートの『LPGA大人のゴルフ塾』を10月改編でも継続したほか、同社が強みを持つ日本女子ソフトボールリーグや全日本学生柔道・体重別選手権大会を放送した。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

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