アップル社のiPhoneやiPadの利用者には、中華民国の旗や台湾に関する入力をすると、強制シャットダウンするというバグが発生するという。
米国の元安全保障局(NSA)職員が自身のブログで報告した。
米国の国家安全保障局(NSA)の元職員で情報セキュリティの専門家パトリック・ワードル氏が、知人の台湾人のiPhoneユーザのバグの訴えを受けて、調査した。
知人によると、台湾の旗である中華民国の国旗の絵文字を使用し、任意の相手にテキストメッセージを送信すると、受け取った人のiPhoneがシャットダウンするという。
ワードル氏が調査したところ、iOS11をインストールしたAppleのiMessegeには、中華民国の国旗をブロックする機能があった。
また、同様の機能は、SNSのWhatsAppとFacebookメッセンジャーにも搭載されていると指摘した。
さらに、「Taiwan」「台湾」と入力しただけで機能停止になる場合もあるという。
ワードル氏によると、こうした台湾に関するバグは、iPhoneの言語設定が「CN(中国語)」で、地域設定が中国である場合に発生する。
この検閲は、ほかの地域や言語であった場合は、解除される。
また、iPhoneの絵文字一覧には、確かに中華民国の旗が存在するが、中国ユーザーには意図的に表示できない仕組みがあると指摘した。
ワードル氏はブログで、「アップル社がiOSのコードを追加して、中国政府のご機嫌取りをしているというのは本当か?」との質問に対して、「もちろんだ!」と回答している。
(編集・佐渡道世)
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