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ダイナック Research Memo(5):新規出店と業態変更が計画に対して大幅に前倒しで進捗

発行済 2018-09-04 15:08
更新済 2018-09-04 15:20
ダイナック Research Memo(5):新規出店と業態変更が計画に対して大幅に前倒しで進捗
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■ダイナックホールディングス (T:2675)の業績の動向

3. 店舗の異動状況
今第2四半期は、新規出店10店舗、業態変更6店舗を実施する一方、閉店数も10店舗に上り、半期ベースでは例年にないダイナミックな動きとなった。


注目されるのは、新規出店と業態変更が、計画の数を大きく上回ったことだ。
出店についてはバー・レストランとゴルフクラブレストランでそれぞれ3ヶ所を予定していたが、ともに2ヶ所ずつ計画を上回り、合計で10店舗を出店した。
業態変更も当初計画の倍の6店舗で実施した。


(1) バー・レストランの状況
バー・レストランはここ数年は計画を下回る出店数が続いていた。
そうしたなかで今第2四半期の出店数が計画を上回ったことは、タイミングのずれ(前倒し)によるものだ。
同社は出店において単に数を追うことはせず、過去からの蓄積に基づく厳格な出店基準を厳格に運用している。
今期もそのスタンスで臨んだところ、家主側の事情の変化等の要因で出店時期が当初予定よりも早まったとみられる。


一方、業態変更は同社自身がイニシアチブを取ってできる性質のものであり、過去からの知見を生かして店舗収益の改善につなげることができる領域だ。
この点については、今第2四半期は積極策を採用し、早め、早めに手を打つというスタンスで臨んだ。
その結果、通期計画数(4店舗)をも上回る数に至った。
詳細は後述するが、新規出店は当面厳しい環境が続くと予想されるため、業態変更は今後さらにその重みを増すと考えられる。


閉店の4店舗はいずれも当初から予定されていたものであり、計画や契約にしたがって粛々と進められた。
閉店の中には家主側の事情によるものも含まれており、それに対する補償金が営業外収入に計上されたのは前述のとおりだ。


(2) ゴルフクラブレストランの状況
ゴルフクラブレストランの出店が予定を上回ったのは、前述の、既存店舗の評判と実績が新たな契約につながるポジティブスパイラルの結果と言えるだろう。
同社には常に多数の引き合いが来ているが、その中から条件面で折り合ったもの、あるいは入札案件で勝ち抜いたものが、出店へとつながる。
今第2四半期は条件交渉が予想以上にスムーズに運んだ結果、第2四半期において年間目標である5店舗出店の実現につながった。


閉店の5店舗は、同社にとって痛手というのが本音だろう。
同社は年間5ヶ所の新規出店を基本目標としているが、それはそのまま目標とする純増数でもある。
今第2四半期の大量閉店は、複数のゴルフ場を展開する中堅チェーンのオーナー(所有者)変更があり、その影響で受託契約の解約が発生したことが要因とみられる。
こうしたケースはレアケースと思われるが、70ヶ所を超える数を運営する現状にあっては、今後も毎年一定割合で解約が発生することを織り込んでおく必要がありそうだ。


(3) その他受託
その他受託の新規出店は今第2四半期はゼロであったが、7月11日に道の駅「パレットピアおおの」(岐阜県大野町)がオープン済みで、これは下期に計上されることになる。
閉店は商業施設の1ヶ所で実施された。


(4) 業績への影響
業績面への影響について、新規出店と閉店とが同数であったものの、新規出店による増収と店舗閉鎖による減収とでは、減収インパクトの方が大きかったものと弊社では推測している。
理由は出退店のタイミングだ。
出店は5店舗のうち4店舗が6月であり、そのうち3店舗が月末であった。
また、業態変更の6店舗も、4店舗は5月と6月にオープンしており、それに先立つ1~2ヶ月間の休業があったことを考えると、増収効果が発揮されるのは実質的には今下期からになるとみられる。


一方損益面への影響としては、費用が先行的に発生するため、今第2四半期は利益面ではマイナス影響だったと推測される。
この点も、今下期以降は徐々に改善してくると見込まれる。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)

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