企業の好調な四半期決算が世界経済の成長についての投資家の不安を緩和したことで、金曜日のS&P500は前日比でわずかの下落で終了した。
ダウ平均は0.26%高、 S&P500は0.04%安、ナスダック総合指数は0.48安となった。
アナリストのコンセンサス予想を上回る売上と利益を発表後、Procter&Gamble(ニューヨーク証券取引所:PG)の株価は上昇し、これにより生活必需品セクターは前日の安値から反発した。
生活必需品セクターはデェフェンシブ銘柄として認知されており、金曜日に2016年6月以来、1日の最大の上昇幅を記録した。
これとは逆に、シュルンベルジェ(NYSE:SLB)とハネウェル(NYSE:HON)が業績予想を上回る利益をあげたにも拘わらず、資本財セクターは苦戦を強いられた。しかし、ハネウェルの株式は、ガレットモーションのスピンオフ(分社化)により、2018年の収益の下方修正を行ったため下落した。ハネウェルは、2018年の調整後利益を1株あたり8.10-8.20ドルから7.95-8.00ドルに下げ、売上高は431-436億ドルから417-418億ドルに引き下げた。
四半期決算は初期段階では、好調なスタートを切っている。 FactSetによれば、S&P500企業の15%以上が発表しており、83%がアナリスト予想を上回っている。
企業の好調な業績は、中国の経済成長の鈍化による世界経済への懸念を和らげた。
中国は第3四半期のGDPを予想を下回る6.5%と発表。中国政府が不安定な市場を落ち着かせるための刺激策を導入すると約束したため、中国株が急騰した。
企業ニュースでは、テスラ(NASDAQ:TSLA)のマスクCEOが、同社のモデル3の受注を開始したとTwitterで発表したが、株式は1.5%下落した。
モルガンスタンレー(NYSE:MS)がフォード・モーター(NYSE:F)の収益見通しを引き下げた後、自動車メーカーは下押し圧力を受けた。フィアット・クライスラー(NYSE:FCAU)とゼネラルモーターズ(NYSE:GM)は、それぞれ0.13%と0.39%上昇した。