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日経平均は5日続伸、短期資金は中小型株に向かいやすく

発行済 2018-11-29 11:58
更新済 2018-11-29 12:00
日経平均は5日続伸、短期資金は中小型株に向かいやすく
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 日経平均は5日続伸。
201.44円高の22378.46円(出来高概算6億6800万株)で前場の取引を終えた。
前日の米国市場では、米中首脳会談での貿易交渉進展に楽観的な見方が広がるなか、パウエルFRB議長の講演で足元の金利水準が中立を僅かに下回るとの考えが示されたことから金利先高感が後退し、引けにかけて上げ幅を拡大する展開となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比165円高の22395円となり、こちらにサヤ寄せする格好から東京市場には朝方から買いが先行した。
日経平均は寄り付き後に前日比200円を超える上昇をみせた。
その後は、中国をはじめとしたアジア株の戻りの鈍さが意識されると、日経平均も上げ渋る展開になった。


 東証1部の値上がり銘柄数は1550銘柄を超えており、全体の70%超に達している。
指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG (T:9984)、リクルートホールディングス (T:6098)
などが上昇し、2銘柄で日経平均約59円分の押し上げ要因となった。
セクターでは、サービスやその他製品が2%を超える上昇となったほか、精密機器や医薬品等が堅調。
一方で、水産・農林やパルプ・紙、保険業等はさえない。


 中間配当の再投資などの需給面の下支えは意識されるものの、8日につけた直近の戻り高値の位置する22500-22600円の水準は、75日移動平均線や直近の価格帯別売買高でも商いの集中しているレンジであることから、こちらを前に日経平均も次第に戻り売りの動きが意識されるところである。
直近のリバウンド局面はショートカバーの動きが主体であることからも、米中首脳会談を前に積極的なポジションは取りにくい状況が続く。
これにより、後場は引き続き中国をはじめとするアジア市場の動向を受けた短期筋の動きを注視しておきたい。


 他方、米国株高を背景にマザーズ先物はナイトセッションで節目の1000ptを約1ヶ月ぶりの突破をみせ、本日はその節目がマザーズ先物のサポートラインとして機能している。
個別では、信用評価損益率が改善基調にあるなかで、MTG (T:7806)が上場来安値からの半値戻し水準を明確に上抜けてきているほか、サンバイオ (T:4592)は上場来高値を再び更新する格好に。
10月の全体相場における急ピッチの下落を受け、マザーズ先物の取引高は、ロール月でないにもかかわらず、85798単位と2016年7月の上場来最高月間取引高を記録した。
これに伴い建て玉も積み上がっており、節目の回復と共に売り方の買い戻しが強まっている。

こちらも主力大型株同様にあくまで売り方の買い戻しが主因であり、来週以降は12月のIPO
(新規株式公開)ラッシュに向けた換金売り圧力が一段と強まりやすいなかではあるが、後場にかけても短期資金は中小型株物色へと向かう可能性はある。

(雲宮 祥士)

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