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エニグモ Research Memo(1):2019年1月期第3四半期(累計)業績も順調に拡大

発行済 2019-01-23 15:21
更新済 2019-01-23 15:41
© Reuters.  エニグモ Research Memo(1):2019年1月期第3四半期(累計)業績も順調に拡大
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■要約1. 事業概要エニグモ (T:3665)は、CtoC型※1のソーシャル・ショッピング・サイト「BUYMA(バイマ)」の運営を主力としている。

「BUYMA」は、海外在住の個人がパーソナルショッパー(出品者)となって、ファッション関連を中心とする世界中の話題のアイテムを幅広く紹介し、国内の会員向けに出品、販売できるプラットフォームである。

世界150ヶ国に在住するパーソナルショッパーは約12万人、登録会員数は578万人を超える(2018年10月末)。

個々人のセンスで発掘した幅広い品ぞろえや中間業者を介さないことによる価格の適正性など、これまでの流通システムとは異なる新しい価値を創出することで高い成長性を実現してきた。

最近では、ユーザー層の幅も広がっており、これまでのF1層※2中心からメインストリームのサービスへと次のステージに移ってきている。

また、新たなマーケティングミックス(低予算及びショートスパンでの投資回収)も順調に機能しており、業績の波を抑えながら成長を加速する戦略が軌道に乗ってきた。

※1 一般消費者間で行われる取引(Consumer to Consumer)。

※2 20〜30歳代女性。

2018年7月には、「BUYMA TRAVEL」をリリースし、CtoC型の旅行事業にも参入。

「モノ」から「体験」へと市場トレンドが変化するなかで、ファッションとの相性が良い旅行事業を2本目の柱に育てる方針である(2020年1月期からの本格スタートを計画)。

2. 2019年1月期第3四半期(累計)決算の概要2019年1月期第3四半期(累計)の業績は、総取扱高が前年同期比21.5%増の30,302百万円と順調に拡大。

また、損益の状況についても、2019年1月期より単独決算へと移行したことから前年同期(連結決算)との単純な比較はできないが、売上高は前年同期(連結)比15.9%増の3,549百万円、営業利益は同48.3%増の1,479百万円と好調に推移した。

会員数及びアクティブ会員数の伸びが業績の底上げに寄与するとともに、ARPU(1人当たりの年間購入金額)についても順調に伸びており、2017年10月により開始した新マーケティングミックスの継続実施や各種施策の複合的な効果によって、バランスの良い業績の伸びを実現している。

また、足元では、豊富な品ぞろえの実現により、レディースアイテム以外の各カテゴリ(特にメンズなど)も好調のようだ。

利益面でも、新マーケティングミックスの継続実施にかかる費用に加えて、海外事業及び新サービスへの投資など、先行費用の増加があったものの、増収効果や不採算であった「メディア事業」からの撤退により大幅な増益を実現。

営業利益率も41.7%(前年同期は32.6%)に大きく改善している。

また、活動面についても、今後の成長加速に向けて、新サービスの開始や新規事業「BUYMA TRAVEL」の立ち上げなどで大きな成果の残すことができた。

3. 2019年1月期の業績予想2019年1月期の業績予想(単独決算ベース)について同社は、期初予想を据え置き、売上高を前期(単体)比12.2%増の4,784百万円、営業利益を同2.1%増の1,745百万円と増収増益を見込んでいる。

新マーケティングミックスを継続的に実施するとともに、BIG DATAやAIの活用により、その効果や効率をさらに高めることで2ケタの増収を確保する想定である。

一方、増益率が緩やかな水準にとどまっているのは、新マーケティングミックスの構築・運用のほか、海外事業や新規サービスへの投資など、更なる成長に向けた先行投資が理由である。

特に、第4四半期には1.5億円程度(前期と同規模)のマスキャンペーンを実施している。

なお、第3四半期までの業績(特に利益面)の進捗率が高かったにもかかわらず、期初予想を据え置いたのは、繁忙期(季節要因)となる第4 四半期への業績依存度が高い事業特性を踏まえ、現時点においては慎重な判断をしていることが理由と考えられる。

4. 成長戦略同社の中期戦略の方向性は、「ファッションアイテムと出会い、購入し、そして、使わなくなったアイテムをリセールできる出会いから処分までを一気通貫で提供する」という「BUYMA経済圏」の確立を目指すものである。

すなわち、「BUYMA」の成長を軸として、メディア(アイテムとの出会い)やリセール(使わなくなったアイテムの販売)との連携を強化するともに、新たに参入した旅行事業(現地でしかできない体験の提供)など、更なる関連事業を生み出すことで事業拡大を図る戦略と言える。

中期目標として、増収増益を基調としながら営業利益50億円の早期実現を目指す。

また、海外展開にも積極的に取り組む方針である。

弊社では、「BUYMA」の今後の成長性について、認知度の更なる拡大や魅力的な品ぞろえによる訴求はもちろん、ターゲットユーザーの拡大や外部環境(ECの拡大やCtoC取引の普及等)の後押しもあることから、国内においても十分に拡大余地があるものと評価している。

また、「GLOBAL BUYMA」やリセール事業が着実に伸びてきているほか、「BUYMA TRAVEL」についても将来的に2 本目の柱となるポテンシャルを十分に秘めているものとみている。

したがって、これからも同社の将来を大きく左右する、1)「BUYMA」自体の成長、2)「BUYMA」を軸とした事業領域の拡大(「BUYMA 経済圏」の確立)、3)「GLOBAL BUYMA」の進展等をフォローしていきたい。

■Key Points・2019年1月期第3四半期(累計)の業績は大幅な増収増益を実現(通期計画に対しても順調に進捗)・特に、豊富な品ぞろえの実現により、レディースアイテム以外の各カテゴリ(特にメンズなど)についても好調に推移・新規事業「BUYMA TRAVEL」の立ち上げなど、今後の事業拡大に向けても大きな成果・今後も、新マーケティングミックスの更なる進化のほか、海外事業の成長や新規事業の立ち上がりにも注目(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

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