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エスプール Research Memo(2):ビジネスソリューション事業と人材ソリューション事業を展開

発行済 2019-02-19 15:02
更新済 2019-02-19 15:21
© Reuters.  エスプール Research Memo(2):ビジネスソリューション事業と人材ソリューション事業を展開
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■事業概要エスプール (T:2471)の事業セグメントは、ビジネスソリューション事業と人材ソリューション事業の2つに区分されている。

2018年11月期の事業セグメント別構成比で見ると、人材ソリューション事業が売上高で70.1%、セグメント利益で53.4%とそれぞれ過半を占めている。

利益率で見ると、人材ソリューション事業の9.7%に対してビジネスソリューション事業は19.5%と2倍の水準となっている。

特に、ここ数年はビジネスソリューション事業の利益率上昇が目立っている。

これは高付加価値ビジネスである障がい者雇用支援サービスが大きく成長してきたことが要因となっている。

セグメント別の事業内容は以下のとおり。

1. ビジネスソリューション事業ビジネスソリューション事業には、障がい者雇用支援サービス、ロジスティクスアウトソーシング、セールスサポートサービスのほか、プロフェショナル人材バンク(顧問派遣サービス)や採用支援サービスなどの新規事業が含まれる※。

2018年11月期の売上構成比で見ると、障がい者雇用支援サービスが約44.3%、ロジスティクスアウトソーシングが約32.6%、セールスサポートサービスが約11.9%となっており、残りを新規事業で占めている。

※スマートメーターの設置・交換業務等のフィールドマーケティングサービスを展開していた連結子会社の(株)エスプールエンジニアリングは2018年3月に清算しており、同サービスから撤退している。

(1) 障がい者雇用支援サービス子会社の(株)エスプールプラスで展開する障がい者雇用支援サービスは、企業の障がい者雇用をサポートするビジネスとなる。

同社が賃借した土地でビニールハウスによる養液栽培施設を構築し、「わーくはぴねす農園」として企業に販売(養液栽培設備の販売)するとともに、当該農園に従事する障がい者やその管理者を紹介することで得られる紹介手数料収入、農園の維持管理収入からなる。

基本的なモデルとしては、約3千坪の農園を120区画に分割して契約企業に1区画150万円で販売する。

障がい者1人で2区画を担当、障がい者3名に対して1名の管理者を付けている。

基本パッケージとしては6区画(障がい者3名、管理者1名)を1パッケージとして販売している。

障がい者や管理者の紹介手数料は平均で約50万円/人となっている。

このため、1農園が完売すると、設備販売で180百万円、紹介手数料で約45百万円の売上げが計上されることになる。

また、農園管理収入は月額4万円/区画となり、ストック収益として積み上がっていくことになる。

1農園を開設するための設備投資額は約2億円となるため、開設後1年で完売すれば設備販売と紹介手数料収入だけで設備投資資金は回収できることになり、キャッシュ効率の高いビジネスモデルとなっている。

農園の管理費用としては借地料や減価償却費、設備維持費用などが含まれる。

同事業は2010年に開始して以降、2018年12月までに千葉県内に11ヶ所(市原第1・2ファーム、茂原第1・2ファーム、千葉わかばファーム、船橋第1・2ファーム、柏第1・2ファーム、松戸ファーム、ちば花見川ファーム)、愛知県内に2ヶ所(あいち豊明ファーム、愛知みよしファーム)の農園を開設している。

このうち愛知県の2ヶ所については、行政との連携により開設した案件となる。

障がい者が安心・安全に働ける平坦な土地(約3千坪)を探索すること、また、就業を希望する障がい者の確保や訓練に時間がかかることなどから、新規エリアにおいては行政と連携して進めていくことが農園をスムーズに開設するに当たって重要なカギを握ることになる。

農園の立地場所については顧客企業の本社から1時間程度の近隣場所を対象にしている。

このため、東京なら千葉や埼玉、神奈川までが対象となるが、神奈川については平坦な土地が対象エリアに少ないため現時点では対象外で、実績のある千葉のほか埼玉、都内を中心に展開していくことになる。

また、全国からも問い合わせは多くきているが、人的リソースや事業効率を考慮して、当面は首都圏及び愛知県を優先し、新地域への進出は行政との連携状況を踏まえながら検討していく方針としている。

なお、2018年11月末時点での契約企業数は大企業を中心に186社、販売区画数は2,039区画、障がい者雇用人員は1,020人に達している。

就業者の定着率は92%以上と極めて高いことから契約企業からの評価も高く、解約件数も事業開始以降3件とわずかにとどまっている。

(2) ロジスティクスアウトソーシング子会社の(株)エスプールロジスティクスで展開するロジスティクスアウトソーシングは、主にEC事業者向けの商品発送代行サービスと、卸売業者や物流業者などの物流センターにおいて業務の全部または一部分を請け負う運営代行サービスの2つの事業を行っている。

2018年11月期の売上構成比で8割強を占める商品発送代行サービスでは、つくばECセンター(茨城県つくば市、2013年9月開設、1,000坪)とS-POOL logistics laboratory I(東京都品川区、2017年12月開設、2,300坪)の2拠点で運営している。

(3) セールスサポートサービス子会社の(株)エスプールセールスサポートで展開するセールスサポートサービスは、クレジットカードや宅配水などの会員獲得のための販売促進支援サービスや、メーカー担当者に代わって小売店を巡回するマーチャンダイジング業務、各種キャンペーンやプロモーションの運営サポート業務等を行っている。

(4) 新規事業その他、エスプールで新規事業の開発・育成を行っている。

既に収益化している事業としては、プロフェショナル人材バンクサービス(主に上場企業等の役員クラス経験者や専門知識を有する有資格者等の人材を、中小企業やベンチャー企業向けに派遣または紹介するサービス)があり、今後の注力事業として2016年11月期より開始した採用支援サービス「Omusubi(オムスビ)」がある。

採用支援サービスとは、主に外食・小売企業向けに対するアルバイト・パート採用業務のアウトソーシングサービスのことで、2017年10月にはツナグ・ソリューションズ (T:6551)と業務提携を発表し、共同で事業展開している。

ツナグ・ソリューションズが求人募集代行業務(求人募集媒体の選定等)を担当し、同社がコールセンターによる応募受付代行業務(応募受付から面接設定)を担当している。

同サービスは、雇用創出を通じた地方創生の役割を担っており、コールセンターは、主に人口10万に以下の地方都市に進出をしている。

現在、展開している北海道や宮崎県、徳島県のコールセンターは、ショッピングセンター内に開設しておりユニークな形式となっている。

売上高は面接設定1件につき約千円の成果報酬型となっており、2017年は月平均で1万件強の実績だったが、2018年は2万件強まで拡大している。

人材不足難の解消と同時に採用業務の効率化を図りたいとする潜在需要は大きく、今後の成長が期待できる事業として注目される。

2. 人材ソリューション事業人材ソリューション事業は、子会社の(株)エスプールヒューマンソリューションズで展開しており、主にコールセンター業務や携帯電話、家電製品等の店頭販売支援業務への人材派遣サービスを行っている。

2018年11月期の売上構成比では、コールセンター業務が約73.8%、店頭販売支援業務が約21.6%となり、残りがその他の派遣サービスとなっている。

また、事業所は北海道から沖縄まで主要都市に16拠点開設しており、2018年11月期は新宿南口支店、大阪駅前第3ビル支店の2支店を新規開設したほか、九州支店、関西支店、新宿本社の拡大移転を実施し、派遣スタッフの採用強化に取り組んだ。

コールセンター業務の主力顧客は、ベルシステム24ホールディングス (T:6183)、りらいあコミュニケーションズ (T:4708)などが挙げられる。

また、店頭販売支援業務ではコネクシオ (T:9422)やティーガイア (T:3738)のほか、ヤマダ電機 (T:9831)等の家電量販店が主力顧客となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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