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スカラ Research Memo(1):M&A効果によって収益成長ポテンシャルが一段と高まる

発行済 2019-03-15 15:11
更新済 2019-03-16 18:18
© Reuters.  スカラ Research Memo(1):M&A効果によって収益成長ポテンシャルが一段と高まる
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■要約スカラ (T:4845)は、企業のWebサイト内で利用する検索サービスやFAQサービス等の大手で、ストック型ビジネスモデルであるSaaS/ASP※1サービスを中心に展開し、M&A戦略によって事業領域を拡大しながら成長を続けている。

2016年7月に営業支援ソフト大手のソフトブレーン (T:4779)を子会社化したほか、2017年8月にECサイト運営会社の(株)plube、2018年3月に光通信 (T:9435)グループのコールセンター向けカスタマーサポートコンサルティングを行う(株)レオコネクト、2018年11月にクラウドPBXサービス※2を提供する(株)コネクトエージェンシーを相次いで子会社化している。

なお、同社は国際会計基準のIFRSを採用している。

※1 アプリケーションソフトの機能をネットワーク経由で顧客に提供するサービス。

※2 IP電話サービスで、通話1秒ごとに通話料金が発生するサービス設計となっており、一般的な3分課金と比較して、アウトバウンドコール等の極めて短時間の通話を多く行う企業等にとってはコストメリットのあるサービスとなる。

1. 2019年6月期第2四半期累計業績は会社計画を上回る2019年6月期第2四半期累計の連結業績は、売上収益で前年同期比43.6%増の8,405百万円、営業利益で同38.1%増の1,135百万円といずれも会社計画(売上収益7,850百万円、営業利益900百万円)を上回った。

主力のSaaS/ASP事業は計画どおりの進捗だったが、子会社のソフトブレーンやplubeの業績が想定以上に伸びたことが要因だ。

前年同期との比較で見ると、すべての事業セグメントで増収増益を達成し、営業利益では特にSFA事業が前年同期比47.5%増の516百万円と大きく伸び、増益寄与度の53%を占めた。

営業の生産性向上ツールとなる「eセールスマネージャー」の販売が好調だったことが要因だ。

また、前下期から子会社化したレオコネクトについては売上高で1,340百万円、営業利益で26百万円の上乗せ要因となった。

2. 2019年6月期通期の業績を上方修正2019年6月期通期の連結業績は売上収益で前期比29.4%増の16,600百万円、営業利益で同29.3%増といずれも会社計画(売上高16,200百万円、営業利益1,880百万円)を上方修正している。

第2四半期累計業績が計画を上回ったことが主因だ。

上期比で営業利益がやや減少する見込みとなっているが、これはソフトブレーングループの業績計画が反映されているため。

ただ、同計画値は保守的な印象が強いこと、また、レオコネクトやコネクトエージェンシーとのシナジー効果が下期以降期待できることなどから、通期業績についてはもう一段の増額余地があると弊社では見ている。

3. レオコネクト、コネクトエージェンシーとのシナジー効果に期待2019年6月期下期以降は、直近で子会社化したレオコネクトとコネクトエージェンシーとのシナジー効果が期待される。

レオコネクトはコールセンターのサービス品質向上を目的としたコンサルティングを展開し、コネクトエージェンシーはアウトバウンドコールを行う企業やコールセンター向けにクラウドPBXサービスを提供しており、いずれも光通信グループ及びその代理店を顧客としている。

同社はこれら子会社と共同で、「i-ask」などの自社商材を光通信グループ等に販売提案していくことになる。

光通信グループは代理店も含めると全国に数千社規模に上るため、これら見込み顧客を開拓することによる収益の成長ポテンシャルは大きいと言える。

4. 配当は収益成長を前提に連続増配方針配当方針としては、財務体質の強化と今後の事業展開を図るために必要な内部留保を確保しつつ、安定的、継続的に実施していくことを基本方針としている。

2019年6月期は1株当たり配当金で前期比4.0円増の24.0円と10期連続の増配を予定しており、今後も収益成長とともに増配を継続していくことを目標としている。

■Key Points・2019年6月期第2四半期累計業績は会社計画を上回る2ケタ増収増益を達成・レオコネクト、コネクトエージェンシーとの協業によって、数千社に上る光通信グループ、関連企業の顧客開拓を進める・新規事業、サービスの企画・開発を行う子会社を新設、今後もサービスラインナップの強化を図りながら、2ケタ成長を目指す(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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