以下が、今日の米国市場で注目される3つのポイントである。
1.FOMC
日本時間21日午前3時にFOMC声明を控えている。利上げを見送ることがほぼ確実である一方、記者会見にマーケットは注目している。
CMEのFedウォッチによると、FRBがFF金利を現行水準にとどめる確率は90%を上回っている。
ジェローム・パウエルFRB議長は、忍耐強く対応すると述べており、最近の経済指標はパウエル議長の発言に説得力を持たせている。
アトランタ連銀のGDPナウによると、第1四半期の米国内総生産(GDP)伸び率見通しは年率0.4%となった。
グラントソントンのチーフエコノミストであるDiane Swonk氏は「今回のFOMC声明は家計支出や設備投資などの今四半期の弱い経済指標と、バランスを保つ必要があるだろう」と述べた。
2.ドットプロット
FOMCメンバーによるFFレート予測を分布したチャートであるドットプロットが、下方修正されることが予想されている。
12月のFOMCのドットプロットでは、2019年における2度の利上げを示していた。しかし、世界経済の低迷により、多くのエコノミストは1度の利上げへ下方修正されることを予想している。
「今回のFOMC声明では、FRBが株式市場や米国内経済を下支えする『パウエル・プット』を明確に示すかもしれない」とChannel Capital Research社のDoug Roberts氏は述べた。また、「つまり政策方針は、アラン・グリーンスパン氏やベン・バーナンキ氏、ジャネット・イエレン氏などの前FRB議長の方針を引き継いでいると考えられる」とつけ加えた。
3.決算報告
食品大手のゼネラル・ミルズ(NYSE:GIS)は、第3四半期決算で前年の79セントに対して69セントのEPSとなることが予想されている。また、同社の予想売上高は、前年の38億8000万ドルに対して41億9000万ドルとなることが見込まれている。
小売大手のウィリアムズ・ソノマ(NYSE:WSM)の第4四半期決算では、EPSが前年同期の1.68ドルに対して1.97ドルとなることが予想されている。一方、予想売上高は前年同期比9.3%増の18億ドルとなることが見込まれている。
オフィス家具メーカーのハーマンミラー(NASDAQ:MLHR)の第3四半期決算では、EPSが前年同期比20%増の60セントとなることが予想されている。