2日の香港市場はまちまち。
主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比62.65ポイント(0.21%)高の29624.67ポイントと小幅ながら6日続伸する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は10.97ポイント(0.09%)安の11546.66ポイントと3日ぶりに反落した。
売買代金は1079億5600万香港ドルとなっている(1日は1286億400万香港ドル)。
世界景気の鈍化懸念が薄らぐ流れ。
中国の3月製造業PMI上振れに続き、米国ではサプライマネジメント協会(ISM)が発表した同月の製造業景況感指数が予想を上回って改善している。
もっとも、上値は重い。
指数は直近の上昇ピッチが速かっただけに、反動売りで安く推移する場面もみられた(本土株指数はマイナスで終了)。
ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が4.1%高、同業の金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.1%高、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が3.2%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が1.7%高と上げが目立った。
マカオ・カジノ株に関しては、3月の域内カジノ売上高が予想ほど縮小しなかったことを引き続き材料視している。
業種別では、乗用車やトラック、エンジンなど自動車関連が高い。
上記した吉利汽車のほか、東風汽車集団(489/HK)が3.6%、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.1%、長城汽車(2333/HK)が1.8%、中国重汽(サイノトラック:3808/HK)が8.8%、イ柴動力(2338/HK)が7.0%ずつ上昇した。
半導体や電子部品などハイテク関連銘柄も物色される。
華虹半導体(1347/HK)が5.2%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.2%高、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が2.6%高、瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が1.5%高と値を上げた。
半面、食品・飲料や家電の消費セクターはさえない。
中国雨潤食品集団(1068/HK)が3.5%安、中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.1%安、統一企業中国HD(220/HK)が1.4%安、創維数碼HD(スカイワース・デジタル:751/HK)が2.3%安、TCL電子HD(1070/HK)が0.4%安で引けた。
一方、本土市場は3日続伸。
主要指標の上海総合指数は、前日比0.20%高の3176.82ポイントで取引を終えた。
ハイテク株が高い。
金融株、港湾・物流株、自動車株、素材株、不動産株、発電株も買われた。
半面、食品・飲料株は下落。
医薬品株、メディア関連株、空運株なども売られた。
【亜州IR】