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はてな Research Memo(1):BtoB向けストック型ビジネスの好調で2019年7月期業績は上方修正の公算大

発行済 2019-04-17 15:11
更新済 2019-04-17 15:21
© Reuters.  はてな Research Memo(1):BtoB向けストック型ビジネスの好調で2019年7月期業績は上方修正の公算大
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■要約はてな (T:3930)は、2001年設立のインターネットサービス企業で、Webサイト上にユーザーがコンテンツを作成・投稿し、他のユーザーが閲覧するUGC(User Generated Content)サービスで市場をリードしてきた。

国内最大級のソーシャルブックマークサービス「はてなブックマーク」やブログサービス「はてなブログ」などのBtoC向けサービスとなるコンテンツプラットフォームサービスをベースに、その技術・ノウハウを活用した企業向けサービスとしてコンテンツマーケティングサービス、テクノロジーソリューションサービスを展開している。

1. 2019年7月期第2四半期累計業績概要2019年7月期第2四半期累計(2018年8月-2019年1月)の売上高は前年同期比33.7%増の1,256百万円、営業利益は同130.5%増の261百万円と大幅増収増益となった。

コンテンツプラットフォームサービス、コンテンツマーケティングサービス、テクノロジーソリューションサービスのすべての部門で増収となったが、なかでもテクノロジーソリューションサービスが前年同期比76.0%増収と大きく伸長したことが業績のけん引役となった。

受託開発で前期からの期ずれ案件の計上があったほか、サーバー監視サービス「Mackerel(マカレル)」の第2四半期末における累積顧客指数が前年同期末比69.4%増と急成長が続いたこと、マンガビューワ「GigaViewer」※の採用社数が前期末の3社から5社に増加したことなどが要因だ。

また、コンテンツマーケティングサービスで、企業のオウンドメディアとなる「はてなブログMedia」の運用数が、第2四半期末で58件(前年同期末比16件増)と通期計画の57件を超過するなど、好調に推移したことも増収増益に貢献した。

※GigaViewer:Webサイトでマンガを閲覧するためのソフトウェアで、ユーザーが快適に作品を楽しめるための各種機能を備え、また広告を掲載することでサービス提供者の運用コストを削減できるようになっている。

2. 2019年7月期業績見通し2019年7月期の売上高は前期比20.5%増の2,522百万円、営業利益は同10.9%増の354百万円と期初計画を据え置いている。

第2四半期までの進捗率は売上高で49.8%、営業利益で73.7%となっており、下期もBtoB向けストック型ビジネスを中心に順調に推移していること、また、人件費を除いて特段の費用増要因もないことから会社計画を上回る可能性が高いと弊社では見ている。

部門別売上高では、「Mackerel」の顧客拡大等によりテクノロジーソリューションサービスが前期比47.1%増の1,155百万円と大幅増収となるほか、コンテンツマーケティングサービスも「はてなブログMedia」の運用件数増加により、会社計画(前期比2.3%増の750百万円)を上回る売上が予想される。

3. 短中期成長見通し同社は今後2~3年の経営目標として、売上高で年率20%の成長を目指している。

「Mackerel」や「GigaViewer」「はてなブログMedia」などのBtoB向けストック型ビジネスの拡大に加えて、技術基盤への投資拡大や新たな課金形態、サービスの育成にも取り組み、高成長を持続していく方針だ。

特に、サーバー監視サービス「Mackerel」の成長ポテンシャルは大きく、今後の収益をけん引するサービスとして注目される。

費用面では、人材投資を積極的に行っていく方針だが、2019年7月期でデータセンターの移行作業が完了し、利用料の二重支払がなくなるため、2020年7月期以降は利益率も一段と向上していくものと予想される。

■Key Points・インターネット上におけるUGCサービスのパイオニアで、高い技術力を強みに法人向けサービスへと事業領域を拡大・「Mackerel」「はてなブログMedia」等のBtoB向けストック型ビジネスが好調・年率20%の売上成長に加え、2020年7月期以降はITインフラ投資一巡で利益率も上昇する見通し(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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