本日の日経平均は6日続落し、2万1191円で取引を終えた。午後4時50分現在、日経225先物は2万1070円まで下がっており、下値模索が続いている。
先週行われた米中貿易協議で合意には至らず、米国は中国からの輸入品の関税を引き上げた。これに中国も報復措置を取ると述べたが、現段階ではまだ発表されていない。問題は今後の交渉の行方だ。13日には3000億ドルに相当する輸入品への追加関税の詳細を発表するとしており、これが今後実行されれば世界経済には大打撃となる。さすがに米国もここまでの事態は望んでいないはずだが、交渉次第ではその可能性も捨てきれないだけに今後の協議の不透明が強い。米国の強硬な態度には共和党だけでなく民主党にも支持が多く、このような情勢を背景に、トランプ大統領は本日朝にツイッターにて「中国は2020年にバイデン元副大統領など別のだれかが大統領になることを夢見ている。彼らは分断することが好きなのだ」と述べるなど厳しめの言葉を吐いている。協議は再度北京で行われる予定だが、交渉の行方に予断は禁物だ。
米国10年債利回りは2.421まで低下し、6カ月債利回りと再び利回り曲線の逆転が起きている。ドルインデックスは97.102とわずかに下落し、ドル/円は109.65と円高で推移している。
本日はこれといった経済指標がなく、先述した対中関税の詳細案発表が一番の注目ポイントだ。その他、米中高官のコメントが出れば株価指数が上下する可能性がある。日経225先物でいえば先週2度2万1060円あたりで切り返しており、本日もこのラインを割らずに反発できるかが注目される。