大幸薬品 (T:4574)は14日、2019年3月期連結決算を発表した。
売上高が前期比10.1%増の104.18億円、営業利益が同9.3%増の20.29億円、経常利益が同20.2%増の18.85億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同29.3%増の14.15億円となった。
当年度の売上高については、主に感染管理事業の大幅な増収により、全体でも増収となった。
売上総利益については、増収影響等により、前期比9.3%増の71.61億円となった。
なお、感染管理事業における製品リニューアルに伴う旧品の返品増加等により、売上総利益率は0.6ポイント悪化し68.7%となった。
当年度の販売費及び一般管理費については、マーケティング強化に伴い、販売費、人件費等が増加し同9.3%増の51.31億円となったが、増収影響等により営業利益は増益となった。
経常利益については、為替差益の計上や京都工場・研究開発センターにおける未稼働設備関連費用の減少等により増益幅が拡大し、増益となった。
また、親会社株主に帰属する当期純利益は、特別利益に固定資産売却益2.14億円を計上した一方で、特別損失に割増退職金1.23億円を計上したこと等により増益となった。
2020年3月期通期の連結業績についても増収増益を予想する。
売上高は前期比8.1%増の112.60億円、営業利益が同8.4%増の22.00億円、経常利益は同3.4%増の19.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.3%増の14.20億円を見込んでいる。
また同社は同日、自己株式の取得を発表した。
資本効率の向上を通じた株主還元の強化等を目的とする。
取得株数の上限:430,000株(自己株式を除く発行済株式数に対する割合約3%)。
取得金額の上限:8.20億円。
取得期間:2019年5月15日~2019年10月31日。