本日の米国株式市場で注目の3ポイントは以下の通りだ。
1. ターゲット、ロウズ決算報告
ディスカウント小売チェーンのターゲット(NYSE:TGT)は本日寄付き前に決算報告を行う。
予想EPSは1.43ドル、予想売上高は約175億ドルとなっている。
既存店売上高は前期から4%増加するとみられる。
モルガンスタンレー(NYSE:MS)はターゲット株の格付けを「アンダーウェイト(売り)」から「イコールウェイト(中立)」へと引き上げた。目標株価は67ドルに設定し、同社を「小売サバイバー」と呼んでいる。
予想を上回る結果を叩き出したホーム・デポ(NYSE:HD)に続き、ホームセンターのロウズ(NYSE:LOW)も決算報告を行う。
予想EPSは1.33ドル、予想売上高は約177億ドルである。
2. FOMC議事要旨
日本時間5月23日午前3時、FRBが最新のFOMC議事要旨を発表する。
FOMCは5月1日に金利を据え置いたが、今年金利がどう動くのか様々な見解に注目が集まるだろう。
ジェローム・パウエルFRB議長はFOMC後の記者会見において、以下のように発言している。
「我々の現行の政策姿勢は適切だ。利上げ・利下げを行う必然性はない」
市場はこの見解に間違いがないのか議事要旨を見極めるとともに、経済予測とFRBのバランスシートに注目するだろう。
CMEのFedWatchツールを確認すると、現段階では65%の確率で利下げが行われることを市場は見込んでいる。
3. EIA原油在庫の市場予想は分かれる
アナリストらは本日発表される原油在庫の予想に頭を悩ませている。
日本時間5月22日午後11時30分に米エネルギー情報局(EIA)が週次原油在庫統計を報告する。
原油在庫見積もりはまちまちだ。Investing.comのコンセンサス予想では、60万バレル減少する見通し。
他方では300万バレル増加するとの見方もある。
夏季に入り冷房等の需要が高まると米原油在庫は減少する傾向にある。しかし、記録的な原油生産が市場に警鐘を鳴らしている。
一方で21日、米石油協会(API)は原油在庫に関し240万バレルの増加を発表している。